冨安健洋の“PK獲得疑惑”を米メディアが検証 「アーセナルの選手を蹴り抜いたように見えたが…」
ボーンマス戦の前半45分、相手DFセネシにペナルティエリア内で倒される
イングランド1部アーセナルは、現地時間3月4日に行われたプレミアリーグ第26節ボーンマス戦で3-2と劇的勝利を飾った。前半45分間に出場した日本代表DF冨安健洋と相手とのペナルティーエリア内での場面が、ペナルティーキック(PK)ではないかと議論も挙がったが、米スポーツ専門局「ESPN」は「50対50のチャレンジ」と指摘している。
問題となったシーンは前半45分。アーセナルが右からのコーナーキックのチャンスを迎えると、ペナルティーエリア内にこぼれたルーズボールに冨安とボーンマスDFマルコス・セネシが反応。ほぼ同時に足を延ばしボールに向かったが、直後冨安がペナルティーエリア内で倒れる。セネシが冨安の足を蹴ったのではないかとファウルが疑われたが、主審は笛を吹かずPKとはならなかった。
米スポーツ専門局「ESPN」は「ペナルティーの可能性:冨安に対するセネシのチャレンジ」と見出しを打ち、「何が起こったのか:(前半)45分、冨安がボーンマスエリア内でルーズボールにプレーしようとした。マルコス・セネシも同時にチャレンジし、ボールをクリアする際にアーセナルの選手を蹴り抜いたように見えたが、プレーの続行が認められた」と状況を説明。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の目線でも言及している。
「VARの判定:ペナルティーなし。VARレビュー:VARは、2人の選手がボールを取りに行ったケースであり、接触は最小限に抑えられ、ペナルティーを受けるほどではないと判断している。たしかに50対50のチャレンジであり、両選手にはボールを取りに行く権利があった。しかし、もし冨安が先にボールを触っていたのなら、なぜセネシにはボールをクリアする際に相手の足と接触する権利があるのだろうか。間違いなく、主審がPKを下していれば覆ることのない判定であり、別の日の別のVARでは違った判定ができたかもしれない」と締め括っている。