浦和監督、ルヴァン杯の「U-21選手の先発出場義務ルール」に言及 「ポーランドでも常にホットな話題」
スコルジャ監督は「準備するという意味でいいもの」と見解
浦和レッズのマチェイ・スコルジャ新監督は、3月6日にオンライン会見を実施。8日に開幕するルヴァンカップに、21歳以下の選手を必ずスタメン起用しなければいけないルールがあることについて「母国ポーランドでも同じようなルールがあり、常にホットな話題になっている」と話した。
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スコルジャ監督はポーランドリーグを4回制し、代表監督の候補にも名が挙がる名将と知られるなか、キャリアの新天地に日本を選び今季から浦和を指揮している。リーグ戦はFC東京と横浜F・マリノスに連敗スタートだったが、4日のJ1第3節セレッソ大阪戦に2-1の逆転勝利を収めて日本での初勝利を挙げた。それだけに「自分にとってもチームにとってもいい時間になった。初勝利だったので、特に私にとって特別な試合になった。一生覚えているものだと思う」と笑顔も見せた。
そして、3月8日に開幕するルヴァンカップについて話した。21歳以下の選手(今季は2002年1月1日以降生まれ)を必ず1人以上スタメン起用しなければいけないルールが設定されていることについて、「母国ポーランドでも同じようなようなルールがあり、常にホットな話題になっている。ポーランドでは、リーグ戦でも若い選手を1人起用しなければいけない。それに同意する監督も、反対する監督もいる。私の意見では、ルヴァンカップは若い選手を起用するのにいい大会だと思う。プロサッカーに若手を慣れさせる、準備するという意味ではいいものではないかと思う」と話した。
浦和ではA代表の経験もあるGK鈴木彩艶、今季ユースから昇格のルーキーMF堀内陽太、先日にユース所属ながらトップで出場できる2種登録されたMF早川隼平が対象になる。開催中のU-20アジアカップに参加している選手はいないため、8日の湘南ベルマーレ戦では誰かが必ずスタメンに起用される。さらに、指揮官は「この道のりの最初のところに立っていることを考慮しないといけない。パフォーマンスと結果を求めながらも、公式戦で選手を見ることで把握することを進めないといけない。湘南戦は何人かの私にとって新たな選手を見るいい機会だと思う。ただ、前回の試合と比べて何人変わるようなことは答えづらい。でも、そういう機会になるとは思う」と言及した。
研究熱心なことでも知られるスコルジャ監督は、「私のキャリアの中でもたくさんの監督の哲学に影響を受けてきた。ラファエル・ベニテスやズデネク・ゼーマン、トーマス・トゥヘルやユルゲン・クロップに影響を受けているし、キャンプも見に行った。一番、戦術的に素晴らしいと思っているのはジョゼップ・グアルディオラ。長年トップレベルで戦っている。最近だと、去年の夏はACミランのステファノ・ピオリのキャンプも見に行った」と話す。C大阪戦の前には、ドイツ1部ボルシア・ドルトムントのキャンプを視察した当時に元日本代表MF香川真司のプレーに好感を持ったと明かしていたが、その目的はクロップ監督のチームを見に行くことだったようだ。
その指揮官は湘南戦について「興味深い試合になる。私たちにとって今シーズン初めてになる、4バックとは違ったシステムでプレーをする相手。そのため、湘南に特化した違った戦術も使っていきたい」とも語った。若手の登竜門と呼ばれる側面もあるルヴァンカップで、スコルジャ監督がどのような采配を見せるのか注目される。