最新技術とVARが衝突…前代未聞のノーゴール判定珍事 UEFA審判委員長が見解「介入しないほうが良かった」
ECLのフィオレンティーナ対ブラガ戦、最新テクノロジーでゴール判定もVARが介入
UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)の決勝トーナメントプレーオフ第2戦のフィオレンティーナ(イタリア)対ブラガ(ポルトガル)で、ゴールラインテクノロジー(GLT)によりゴールインと認められたプレーがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入によってノーゴールとなる事象が発生した。物議を醸した判定について、欧州サッカー連盟(UEFA)の審判委員長ロベルト・ロゼッティ氏は「VARは介入しないほうが良かった」との見解を示した。
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話題となった場面は現地時間2月23日のフィオレンティーノ対ブラガ戦、後半4分に発生した。フィオレンティーナのFWアルトゥール・カブラルのシュートはブラガのGKティアゴ・サにセーブされ、ゴールライン上でかき出された。ボールがラインを完全に超えていたかどうかは際どいところだったが、GLTはこれをゴールインと認めた。しかし、このプレーに対してVARが介入。主審はオンフィールドレビューを行った末にGLTの判定を覆し、得点を認めなかった。
試合は3-2でフィオレンティーナが勝利を収め、第1戦との合計スコア7-2でベスト16進出を決めたが、GLTとVARが衝突する前代未聞の事態だっただけにこの判定は物議を醸していた。
衛星放送「スカイ・イタリア」によると、UEFAの審判委員長を務めるロゼッティ氏はこの判定について「GLTはボールが2ミリラインを超えていたと伝えた。VARがチェックした画像は明確なものではなかった。最終的な判断として、VARは介入しないほうが良かった」と見解を示した。幻と消えたカブラルのシュートによる得点は認められるべきものだったようだ。
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