浦安が女子フットサル選手権2連覇達成! 昨年に続き決勝で神戸撃破…通算3度目の日本一
12年ノーゴールだったGK杉山藍子、前日の初ゴールに続きキャリア最後の試合で2得点
第19回JFA全日本女子フットサル選手権大会は、3月5日に浜松アリーナで決勝を行った。決勝は女子Fリーグのバルドラール浦安と同じく女子Fリーグのアルコ神戸という昨年大会と同じカードとなった。
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昨年は浦安が6-1と大勝した決勝戦。昨年はチームに新型コロナウイルスの選手が出ていた神戸はガス欠状態になっていたが、3日間で4試合目という連戦で迎える試合であり、チームの総合力が試される形となる。
決勝戦らしい堅いスタートとなった試合だが、浦安がボールを保持しながら相手の隙を伺い、神戸はなるべく高い位置でボールを奪ってカウンターを狙う展開になる。シュート本数で上回っていた浦安は、第1ピリオド9分に元浦和レッズレディースのFP筏井りさが右足を振り抜き、チームに先制ゴールをもたらした。
浦安は第1ピリオド13分にもカウンターからビッグチャンスを作る。左サイドでFP平井成美が長い距離ボールを運びゴール前へラストパス。しかし、パスを受けたFP伊藤佳穂のシュートは右に外れていった。この直後にもゴール前のこぼれ球を平井が押し込もうとしたが、ボールは左ポストを叩き、リードを広げられない。
第1ピリオド18分にも、伊藤佳が立て続けにチャンスを得た浦安だったが、シュートを決めることができない。同19分には追加点が決まったかと思われたが、直前のキーパーチャージで得点は認められず。浦安が1点リードのままで第1ピリオドを終えた。
ハーフタイム明け、1点を追う神戸はFP山川里佳子が右サイドからシュートを放つなど、反撃に出ようとする。しかし、浦安は3分に左サイドからカウンターを仕掛けたFP塚本夏希がシュートを決めて待望の2点目を得た。
第2ピリオド7分、神戸はベテランのFP若林エリがこの試合初めてピッチに立つ。高い位置からプレスをかけて、浦安に攻撃の組み立てを許さなかった神戸だが、攻撃面ではなかなか良い形でシュートが打てなかった。
浦安は攻撃のビルドアップにもGK杉山藍子を加えて数的優位を作ることで、神戸のプレスをはがしにかかる。浦安はセカンドセットになるとボールを前に運べず、神戸がチャンスを作り出す。しかし、ファーストセットに戻った第2ピリオド14分、一気に前線までボールを運ぶと最後はFP松本直美がゴールを決めて3-0と点差を広げた。
神戸は若林をGKにしたパワープレーを開始する。しかし16分、逆に浦安のFP宮原ゆかりに、無人のゴールにロングシュートを決められてしまい4点差となってしまう。さらに前日の準決勝で12年間のキャリアで初めてゴールを挙げた杉山が、現役最後の試合となるこの決勝でパワープレー返しから2点を加え、6-0とした。
神戸もパワープレーから若林が1点を返したが、反撃もここまで。6-1というスコアで勝利した浦安が2年連続、通算3度目の日本一に輝いている。
(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)
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