開幕3戦未勝利のC大阪、指揮官と香川真司が明かした苦戦理由「チームとしても踏ん張りどころ」
浦和戦で1-2逆転負けを喫したC大阪、開幕3試合を終えて1分2敗
セレッソ大阪は3月4日のJ1リーグ第3節で、浦和レッズと対戦して1-2の逆転負けを喫した。3試合を終えて1分2敗の状況に小菊昭雄監督は「チームとしても踏ん張りどころ」と語っている。
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2021年の途中に就任した小菊監督に率いられたチームは昨季、ルヴァンカップも含めて浦和と4試合を戦って3勝1分と相性が良かった。指揮官は「昨年は浦和と試合をして、ほとんどの試合で守備でコントロールする試合が続いた」と話したように、浦和がボールを持つ時間が長い展開になっても効率良く守って攻撃につなげていた。
この日もそれに近い部分は垣間見え、特にGKキム・ジンヒョンは浦和の前線がかけてくるプレスを正確なミドルキックで裏返す姿が何度もあった。それによって前半30分くらいから浦和が運動量を落として間延びし始めると、相手の縦パスをカットしたところからの速い攻撃でオウンゴールも誘発。前半33分に先制して有利な展開に持ち込んだ。
しかし、「今年のビルドアップから保持、ファイナルゾーンへという取り組んできた攻撃」と指揮官が話すように、よりボールを持つ時間を作ろうとする部分の質を追求する一方、C大阪もまた後半になって間延び傾向になる時間が長くなっていった。
途中出場した元日本代表MF香川真司は「そこの意思疎通ができれば良かったですが、浦和も段々いいテンポで回してきたので、チームとしても苦しい時間帯が続いていました。試合後も話しましたが、前から行くことに関して、チーム全体の守備の意識を共有することができなかった。疲れもあって、なかなか前に押し上げることができなかったですね」と振り返った。
小菊監督は「攻撃と守備は連動しているもの。セットした時の守備の仕方、カウンタープレスなど襲いかかる守備は継続してできている。ブロックを作った時のタイミングがすべてだと思うので、コンパクトにしながらいつサイドに誘導するか。ゲームの流れを読みながら、ボランチや最終ラインのコンパクトさも必要なので、全員でタイミングを合わせてつなげていきたい」と、その課題について話している。
昨季は5位に躍進したように、まとまりのあるC大阪が持つ力には間違いのないものがあるはず。一段階スケールアップした姿を模索する過程での苦しみも感じながらの序盤戦をどう乗り切ることができるのかが、今季のポイントになりそうだ。