4試合にぶりに先発出場の冨安健洋、英紙がパフォーマンスに厳しい目

　イングランド1部アーセナルは現地時間3月4日、プレミアリーグ第26節でボーンマスと対戦し、後半アディショナルタイムの劇的逆転弾により3-2で勝利した。4試合ぶりに先発出場した日本代表MF冨安健洋はパスミスなど精彩を欠いてハーフタイムに交代し、「アーセナルの大きなフラストレーションになった」と英紙「デイリー・エクスプレス」が報じている。

　ボーンマス戦の冨安は、2月15日のプレミアリーグ第12節延期分マンチェスター・シティ戦以来、4試合ぶりのスタメン出場を飾るも、アーセナルは開始9秒に失点する苦しい立ち上がり。右サイドバックでプレーした冨安は前方へ攻め上がったものの連係が拙く、前半40分過ぎにはサイドを駆け上がってクロスボールを狙うも、キックミスがそのままラインを割るなど見せ場を作れず、ハーフタイムにDFベン・ホワイトと交代した。

　アーセナルは後半にもセットプレーから失点を重ねたが、ここから反転攻勢に出る。同17分にMFトーマス・パーティが1点を返すと、その8分後には途中出場のホワイトが同点ゴールをマークし、同アディショナルタイムにFWリース・ネルソンの劇的弾で3-2の逆転勝ちを収めた。

　英紙「デイリー・エクスプレス」は先発出場した冨安について、「10月にアーセナルがリバプールに3-2の勝利を収めた際、モハメド・サラーを相手に見事な対応を見せた冨安は、守備の安全性を優先して起用されることが多い。アルテタが冨安を最も頼りになる選手の1人と考えていることは明らか」と言及。その一方、この日のパフォーマンスには厳しい目を向けた。

「冨安は通常、後方で非常に頑強だが、ブカヨ・サカやマルティン・ウーデゴールら攻撃陣とホワイトのような相性はなく、これがアーセナルの大きなフラストレーションになって、ビハインドを負うことになった。ハーフタイム、冨安に代わってホワイトを投入したアーセナルは、後半も2-0の大ピンチを迎えたが、嵐を乗り切り、徐々にポゼッションの良さを発揮し始めた」

　冨安と代わったホワイトを高く評価し、「元ブライトンの男（ホワイト）が中心的存在で、ガナーズの後方からの組み立てに貢献し、ついに最初のギヤから抜け出すのを助けた」と称賛していた。