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皮肉すぎる結果 現状の先発メンバーよりも豪華すぎるマンUの負傷者リスト
守備の不安が拭えぬ現布陣
それに対し、現状の布陣は、同じく4-2-3-1システムで並べると、歴然の差が浮き彫りとなる。GKにアンデルス・リンデゴーア、DFは左からタイラー・ブラケット、パディ・マクネア、クリス・スモーリング、アントニオ・バレンシアが並ぶ。MFはダレン・フレッチャー、マルアン・フェライニが中盤の底に入り、2列目には左からフアン・マタ、ウェイン・ルーニー、アドナン・ヤヌザイを配置している。1トップはロビン・ファン・ペルシーが務める。
まず、左サイドバックが問題だ。ブラケットは、これまでセンターバックで起用されることが多く、同ポジションの経験値が圧倒的に足りない。隣のマクネアも、9月にプレミアデビューを果たしたばかりで不安を抱える。その若いDF陣の統率も、先日のマンチェスター・ダービーで愚かな退場劇を演じたスモーリングが担わなければならない。
そして、中盤のフェライニは、ポジショニングに不安を残す。攻撃時の動き出しは素早いが、守備時の戻りが遅れ気味だ。そのため、コンビを組むフレッチャーが広範囲のスペースを埋めなければならない。だが、その彼も度重なる負傷で本来のパフォーマンスを取り戻すことができておらず、フォローしきれるかは疑問符が付く。現状のマンUは、守備の不安を並べれば、キリがない状態にあるのだ。
仮に、この2チームが対戦したとする。そう考える必要はないのだが、攻守のバランスでは現状の戦力の方が不安定であると言わざるを得ないだろう。「赤い悪魔」のボスであるファン・ハールが、悪夢にうなされる夜は、まだしばらく終わりそうにない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images