「名前を刻めたのは嬉しい」 浦和FW興梠が新潟戦でJ1史上12人目の通算100得点を達成!
「気持ちよく引退できる」とジョークも冴える
興梠は宮崎県の鵬翔高から2005年に鹿島アントラーズへ入団。リーグ戦では49ゴールを挙げながら数々のタイトル獲得に貢献すると、13年に浦和に移籍。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下では不動の1トップとして活躍してきた。浦和加入後の4シーズンで51ゴールと、ペトロヴィッチ監督の攻撃的なサッカーの下で、その得点能力をいかんなく発揮している。この日の2得点で、通算99得点としていたガンバ大阪MF遠藤保仁を抜き、12人目の金字塔となった。
興梠は前U-23日本代表の手倉森誠監督の三顧の礼で参戦したリオ五輪代表に全身全霊を傾けた結果、グループリーグで敗退後にオーバートレーニング症候群のような症状に苦しんだ。
「身体が言うことを聞いてくれない」という葛藤の日々を過ごしたが、終盤戦のゴールラッシュでエース完全復活を印象付けている。J1通算310試合目の出場で、史上12人目のJ1通算100ゴール達成となった。
「今年は100ゴールを目標にしていて、初めてのハットトリックも達成できたので、気持ちよく引退できるかな(笑)。でも、ルヴァン杯を優勝した勢いで、Jリーグの年間1位も、チャンピオンシップも獲りたいと思いますね」
シーズン当初から今季の目標の一つにしていた節目の記録を達成し、エースのジョークも冴え渡った。15日のルヴァン杯優勝に貢献したストライカーは、次なるリーグタイトル獲得に向けて意気込みを新たにしていた。
【了】
轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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