浦和、次節スタメン変更の可能性 開幕2戦ノーゴールを監督が問題視「そこが一番」
スコルジャ監督、次節のC大阪戦に向けたオンライン会見実施
J1浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は3月2日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。週末のホーム開幕戦、3月4日のセレッソ大阪戦に向けて「非常にいいパフォーマンスを見せた選手もいた」と、スタメン変更の可能性に触れた。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
スコルジャ監督はポーランドリーグで4回優勝の実績を持ち、今季から浦和を率いる。全体にチームの重心を前にすることを志向しているものの、2月18日のリーグ開幕戦FC東京戦、25日の第2節横浜F・マリノス戦はいずれも0-2の敗戦を喫した。
指揮官は「満足はできておらず、攻撃でも守備でも改善点はたくさんある。ただ、時間帯としてはFC東京戦よりマリノス戦のほうが良い時間帯があった。第1節、第2節とチームはかなり良くなっているが、まだ見たい姿のところまでは来ていない。2試合で無得点、そこが一番の問題だと思う」と話している。
その横浜FM戦後には、2試合連続で同じスタメンだった理由を「選手たちに自信を持って戦ってもらうため。シーズンがスタートしたところで、ミスを1回犯したことによって外されるということを避けたかった」と説明。「明日、練習試合を組んでいて、スタメン以外の選手がそこに出場する。その選手たちも見ながら、セレッソ大阪戦のメンバーについて考えたい」と話していた。
改めてメンバー選考についてスコルジャ監督は「非常に好調な選手もいれば、そうでない選手もいた。通常とは違った試合だったが、ベンチの選手たちの状態を見ることができた。非常にいいパフォーマンスを見せた選手もいたのでスタメンにグッと近づいたと思う。オプションも試し、違ったポジションで見ることもした。ルヴァン杯もあるので、そこで違った選手ややり方を見ながら、チームにとって良い解決策を見つけたい」とコメント。3月8日に開幕戦を迎えるルヴァン杯と合わせ、メンバーを入れ替えながら起用する方針を話した。
一番の問題とした得点力についてスコルジャ監督は、改善点を「ラストパスの部分」と話し「タイミングはまだ良くないし、相手の背後を使うプレーを増やしたい。(ダヴィド・)モーベルグや小泉(佳穂)、大久保(智明)のような選手がいれば、もっと裏を狙うプレーがあってもいい。
もう1つはペナルティーエリア付近での落ち着きが必要。クロスを上げた時にペナルティーエリア内に入る形があるが、マリノス戦ではそれがあまりできていなかった。タイミングが今の浦和では良い部分ではない。カウンターはある程度の形があるが、そこもラストパスの部分が足りない。今週はポゼッションしながらの攻撃もしてきた。逆サイドや相手の背後を使いながらのもの。土曜日の試合でいい成果が見られれば」とした。
2試合を通じても決定機はFC東京戦でオフサイドと判定されたFWブライアン・リンセンのシュートシーンと、横浜FM戦でMFモーベルグが抜け出した場面くらい。結果を出すためにも内容の向上が急務な浦和は、改善された姿を見せることが期待される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)