チェルシーは985億円の大型補強で人員過剰? ポッター監督がオーナーに不満と英紙が指摘
ポッター監督が希望する数よりも選手が7~8人多い状況
イングランド1部チェルシーは、現地時間2月26日に行われたプレミアリーグ第25節でトッテナムに0-2で敗れて公式戦3連敗となった。グレアム・ポッター監督の就任後、クラブは結果が出ていないため、ファンからも不満が噴出している。それでも、オーナーのトッド・ベーリー氏は監督解任に踏み切っていない。そうしたなかで、ポッター監督が大型補強を繰り返しているオーナーに対する不満を口にしたようだ。英紙「メトロ」が報じている。
トッテナムとのロンドン・ダービーに、0-2で敗れたチェルシーは、公式戦3連敗を喫して6試合連続未勝利となった。十分な結果が出ていないが、オーナーの変更があった直後の難しい時期であることも理解されている。
ロマン・アブラモビッチ氏が手放したクラブの新オーナーとなったベーリー氏は、総額6億ポンド(約985億円)を補強に費やしている。その17人の補強選手のうち、8人はポッター監督が率いている今冬の移籍市場で獲得した選手たちだった。
この補強により、チェルシーのトップチームには31人の選手が所属することになったが、これはポッター監督の希望する選手の総数よりも7、8人多いものになっているという。ブライトンを率いていたポッター監督は練習で11人対11人のトレーニングを行い、試合のコンディションを保てるように準備をしていたという。
しかし、現在のチェルシーではこのやり方を再現することはほぼ不可能となっている。多くの選手たちが別メニューでのトレーニングになるからだ。チーム内に疎外感を感じる選手を出すこともだが、同時に満足する選手を出すことも、ポッター監督は望んでいないからだという。
ポッター監督は、チームの強化が必要だと感じていたため、1月に多くの支出を出すことを承認した。しかし、同時に多くの選手が売却される、移籍することになると思っていたポッター監督にとっては、放出の動きがほとんどなかったことは計算外だったという。
残りのシーズンも、現在のチーム状況で戦わなければならないチェルシーだが、ポッター監督は必要だと思われる強度や競争をチーム内にもたらせるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)