リトルなでしこ、U-17女子W杯連覇ならず アジア王者の北朝鮮にPK戦の末に敗れる
北朝鮮の壁を破れずに惜敗
後半の立ち上がりは、日本は縦パスの収まりが悪く相手に主導権を握られた。そして同8分、北朝鮮のロングボール一発で裏を取られると、田中も処理しきれなかったボールを北朝鮮FWソン・ヒャンシムに無人のゴールへ押し込まれそうになったが、全力で帰陣したDF高平美憂(JFAアカデミー)による決死のタックルで難を逃れた。
なかなかチャンスを作れずにいた日本だが、同30分過ぎからはようやくボール保持率を上げて攻撃にかかる展開に持ち込んだ。同38分にはCKからMF宝田沙織(C大阪)がヘディングシュートを放ったが、相手GKのファインセーブにあった。結局、両チームともに90分間ではゴールを奪うことができず、大会規定により決着はPK戦に委ねられた。
双方3人ずつが決めて迎えた4人目、日本はDF金勝里央(浦和)が枠外に外し失敗。日本のGK田中はシュート2本を手に当てるも5本すべてを決められ、PK4-5で敗れた。惜しくも史上初の大会連覇はならなかった。日本が同大会決勝でPK戦の末に敗れるのは、2010年コスタリカ大会で韓国に敗れた時に続く2回目のこと。北朝鮮は、08年の第1回ニュージーランド大会以来2回目の優勝となった。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
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