レアル18歳新星、獲得巡り“クラシコ”勃発の過去 バルサ入りが実現しなかった理由とは?
ロドリゲスの動向を追っていたバルサ、ジローナのオファーを知り獲得競争から撤退
スペイン1部レアル・マドリードは現地時間2月25日、ホームでのラ・リーガ第23節でアトレティコ・マドリードと戦い、1-1で引き分けた。優勝争いをするうえで痛い取りこぼしとなったなか、この試合での光明と言えばトップチーム初ゴールを挙げたカスティージャ(Bチーム)所属の18歳FWアルバロ・ロドリゲスだろう。ただロドリゲスにはかつて、“宿敵”で異なる運命を歩む可能性もあったという。スペイン紙「スポルト」が報じている。
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レアルが“マドリード・ダービー”に引き分けたことで、ラ・リーガ優勝争いは事実上の終焉を迎えたかに思われた。ところが首位のFCバルセロナが現地時間2月26日に行われたアウェーでのアルメリア戦を0-1で落としたことにより、レアルとの勝ち点差は「7」に縮まることに。レアルにとって逆転は依然としてハードルの高いミッションであるものの、この日の引き分けは大きな意味を持ったと後々振り返ることになるかもしれない。
そんなレアルの優勝争いに可能性を残す立役者となったのが、18歳FWロドリゲスだ。2020年にジローナFCからレアルのフベニールC(U-16カテゴリー)に移籍すると、その後は順調にステップアップを重ね今季からフニベールA(U-18カテゴリー)の一員になった。
ところが急成長を受けてカスティージャに“飛び級”すると、最近ではエースである元フランス代表FWカリム・ベンゼマの負傷などもありトップチームのベンチに座るようになった。第22節のオサスナ戦では後半43分に途中出場すると、同アディショナルタイムにスペイン代表FWマルコ・アセンシオのゴールをお膳立てしている。
「スポルト」紙によると、ロドリゲスはカタルーニャ州パラモス出身ということもあり、当初はバルセロナが複数人のスカウトを派遣するなど獲得プロジェクトを積極的に進めていたという。ただ、ロドリゲスが選手として頭角を現し始めた2019-20シーズンに当時所属していたジローナがフニベールAとプロ契約のオファーを提示。バルセロナはこの事実を受けロドリゲス獲得のための入札から撤退したそうだ。
一方、レアルはそうした状況下でもロドリゲス獲得交渉を粘り強く継続。記事によると、最終的には「彼(ロドリゲス)と父親がレアルのファンだったこと」が決め手となりレアル加入に至ったという。
バルセロナが今シーズンを振り返った時、逃した魚は大きかったとならないか。ロドリゲスの今後の活躍が注目される。