ニューカッスルサポ、失意のリーグ杯決勝敗退後の清掃活動が話題 「品格がある」
カラバオカップ決勝に敗れたニューカッスルのサポーターが市内広場を清掃活動
イングランド1部ニューカッスルは現地時間2月26日、リーグカップ(カラバオカップ)決勝でマンチェスター・ユナイテッドと対戦し、0-2で敗れた。約70年ぶりとなる国内タイトル獲得をあと1歩で逃したなか、試合後に見せたサポーターの行動が話題を呼んでいる。
1954-55シーズンに獲得したFAカップ以来、68年にわたってタイトルから見放されていた古豪ニューカッスル。久々の優勝を懸けてロンドンのウェンブリースタジアムを舞台に行われたカラバオカップ決勝だったが、同じく復権を目指すユナイテッドに地力の差を見せつけられる形となった。
この試合は前半33分に動く。ユナイテッドのイングランド代表DFルーク・ショーのフリーキック(FK)をブラジル代表MFカゼミーロが頭で合わせ先制。同39分にはオランダ代表FWボウト・ベグホルストからのスルーパスをイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードが左足で蹴り込んで2-0と突き放した。
ニューカッスルサポーターにとって決勝は失意の結果に終わったものの、この日は試合前から興奮を抑えきれなかったようだ。英紙「デイリー・メール」は、ロンドンまで駆け付けたニューカッスルサポーター数千人が決勝前に市内中心部のトラファルガー広場で集まると、その場でお祭り騒ぎになった様子を報じている。
ただ、このお祭り騒ぎには後日談が。なんと決勝に敗れて傷心しているはずのニューカッスルサポーターが広場の清掃活動を行ったのだ。この様子はSNS上で瞬く間に話題となり、米スポーツ専門局「ESPN」イギリス版の公式インスタグラムが動画を公開したところ、「本当に驚きだ」「品格がある」「日本人は誇らしいに違いない」といった反応が寄せられている。
サポーターによる清掃活動と言えば、カタール・ワールドカップ(W杯)での日本人を中心とした光景が記憶に新しい。ニューカッスルサポーターもそんな日本人の姿から感銘を受けたのだろうか。