日本代表DF吉田麻也と元日本代表DF内田篤人氏がDAZN番組で対談

　元日本代表DF内田篤人氏が、スポーツチャンネル「DAZN」の番組「内田篤人のFOOTBALL TIME」でドイツ1部シャルケの日本代表DF吉田麻也と対談。現在シャルケで吉田とともにプレーしているFW上月壮一郎について語るとともに、日本人選手の補強をクラブ側へ進言したことも明かしている。

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　日本人選手が欧州で活躍するために必要なものについて「根性」と揃って口にする両者は、上月について「根性でここまで来たようなもんだよね」と指摘。一昨年の京都サンガF.C.退団を経て、1.FCデューレン（5部）から4部リーグのシャルケⅡに加入し、トップチームとプロ契約を結んだストライカーについて語った。

　シャルケのOBである内田氏は、「彼は特に」と言ったあとに、「ここ使えるかわからないけど……キツイな」と、試合を見た感想を口にした。これを聞いた吉田は、「ここ最近キツイ」と認めつつ、「最初の1、2試合は良かったよ」と、フォローした。

　同時に吉田は、日本代表の森保一監督がヨーロッパ視察を行っていた際に、上月にプレッシャーをかけていたことを明かした。

「森保さんが来た時はめちゃめちゃ空回りしてね。オレも、めちゃめちゃプレッシャーかけたのよ。『おい、（森保監督が）来てるぞ、今日！』って（笑）。俺はずっと壮一郎に『代表に入りたいか？』と聞いていて、『入りたかったら（浅野）拓磨よりも点を取ればいいんだよ』って言っていた。『数字だから。監督を説得するのに、それが一番良い材料だ』って。（上月も）『そうっすね！』って言っていた。そうしたら、その（森保監督が視察する）日、拓磨が早い時間の試合で点を取っていたの。『拓磨が点取っていたぞ！』って。そうしたら大空回りしちゃってね」

　このエピソードを聞いた内田氏は、「純粋で、カワイイよね」と言うと、吉田も「すごくピュアだから」と言い、その素直さが今後の成功につながる可能性があることを示唆した。

「なんでも素直に受け入れるヤツのほうが伸びるからね、俺が思うに。最初から『いや……』って否定で入るヤツよりは『そうなんですか』って聞いて、トライするヤツのほうが、絶対に伸びるから」

　吉田はさらに「若い選手がいたら、言ってシャルケに。シャルケ、金がないから」と、有望な日本人選手を紹介してほしいと内田氏に頼むと、内田氏は「オレ、言いたいのよ。シャルケの上の人に。言っておいて『いい選手いるから、内田に聞け』って」と、財政的に苦しく、成績も芳しくない古巣を助けたい意向を示した。

　番組内で吉田は、冬の移籍市場で3人目の日本人選手獲得に動くよう、シャルケ側へ進言したことも明かしている。

「俺、ちなみにこの冬、めちゃめちゃスカウトに日本人選手の情報を送ったの。『このまま行ったら、落ちる』と。だから『取ってくれ』って」

　これに内田氏は「ボランチを取ったほうがいい。いないもん」と、現在のシャルケの問題を指摘。吉田は、「俺も（強化部の人の）胸ぐらを掴んだからね。『ボランチを取ってくれ』って」と、内田氏と同じポジションに補強が必要と考えていることを認めた。