崩れる気配もなく浦和に2-0で快勝

　横浜F・マリノスは2月25日に浦和レッズをホームに迎え撃ってJ1第2節を戦い、2-0の勝利を収めた。崩れる気配を感じさせない“順当勝ち”にここ数年の積み上げを見せるものになった。

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　横浜FMは前半の立ち上がりからチームの特徴でもあるハイプレスと両サイドの幅とインサイドを使い分けた攻撃を機能させ、浦和のゴール前に危険なクロスを何本も送り込んだ。そして前半18分、右サイドからの前進でFWアンデルソン・ロペスが相手を背負いながら逆サイドに展開。左サイドから攻撃参加したDF永戸勝也が上げたクロスをファーサイドに流れたMF西村拓真が折り返すと、ゴール前に入ってきたロペスが合わせて先制ゴールを決めた。

　前半のラスト15分くらいから後半15分くらいまでは浦和にペースを握られる局面もあったが、この試合で唯一の大きなピンチは今季に正GKの座を掴んだオビ・パウエル・オビンナが相手MFダヴィド・モーベルグに上手く距離を詰めていいシュートを打たせずに守り切った。その後はボールをキープする時間を長くしながら浦和敵陣に押し込んで試合を安定させ、ラスト5分で3トップに変更して勝負に出た浦和のビルドアップを引っ掛けてFWヤン・マテウスが追加点を奪って勝ち切った。

　ケヴィン・マスカット監督は「パフォーマンス、そして結果に対して、本当に素晴らしい試合ができたと思っています」としたうえで、「自分たちのメンタルの強さなどがしっかり出ていましたし、特に2点目はいいプレスから自分たちが仕掛けてボールを奪い、ゴールにつながったと思います。ボールを持っている時でも、自分たちがやろうとしているところはいくつか出たのではないかと思っています」と、チームのパフォーマンスを評価した。

　浦和DFアレクサンダー・ショルツは、「クラシックな試合展開」とこのゲームを表現した。立ち上がりに自分たちのいい部分を素直に出して先制し、その後は多少の反撃を受けつつも試合を安定させ、最後にとどめを刺す。まさにサッカーの王道とも言えるような勝ち方を見せ、シーズンのスタートから公式戦3連勝の昨季リーグ王者は、今季もその強さと安定感を発揮している。簡単に崩れそうもない横浜FMを止めるチームはどこになるのか、今季の序盤で注目ポイントの1つになりそうだ。