浦和新監督、J開幕戦を反省「まだまだ」 王者・横浜FM戦へ自信「違ったものを見せる」

浦和のマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】
浦和のマチェイ・スコルジャ監督【写真:徳原隆元】

FC東京に0-2敗戦、スコルジャ監督が改善点を指摘

 J1浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、2月23日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。自身の日本デビューにもなった先週末18日のリーグ開幕戦、FC東京戦(0-2)からの改善点を話した。

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 スコルジャ監督はポーランドリーグで通算4回の優勝経験を持ち、直近ではレフ・ポズナンを率いた2021-22シーズンと、まさに一線級の指揮官。ポーランド代表の時期監督にも候補として名前が挙がるなかで日本にやってきた。しかし、プレシーズンで「ハイプレスを増やしたい」という方針のもとに準備してきたチームは、攻め急ぎや効率性が不十分なプレスもあり後半に運動量が低下して敗れていた。

 指揮官はそのゲームについて「私たちのハイプレスのレベルは、まだまだ上げていくことができる。この前のゲームではあまりまとまっていない状態で選手が走ってしまった。パワーを最後まで残すためにも、時間がないなかで瞬間の判断をしていくのが大事。練習でもより効果的なプレスをかけられるようにアドバイスした。組織としてそのような動きができれば、より長続きできるようになるだろう」と、プレスの精度についてコメントしている。

 また、マイボールの状態で攻め急いだ部分も「この前は相手陣内で奪う場面もあったが、2、3秒でフィニッシュまで持っていこうとする場面が多かった。もう少し我慢しても良かったと思う。場合によってはもう少しポゼッション、我慢してキープして良いと話した。背後は狙うがそれだけになってはいけない。もう少しタメを作って攻撃をしても良い。その技術力はある。カウンターだけになってはいけない。そこが改善点。そのような練習をしてきて、選手たちも理解してくれた。土曜日はまた違ったものを見せられるだろう」と、改善に着手していることを話している。

 それに加えて「FC東京戦の前のロッカールーム、選手たちのモチベーションが非常に高いレベルにあった。ミーティングにもそれを感じられ、なんとしても勝ちたい気持ちがあった。選手たちがハイプレスをかけすぎたと思うが、それは勝ちたいという気持ちからのもの。今後、より良いプレスをかけるために、落ち着いて、いつミドルゾーンで待つか、いつスイッチを入れてプレスをかけるのかを改善したい」と話したように、精神的な高揚感が悪い方向に作用した側面も感じ取ったという。良し悪しはあるものだが、シーズンの進行とともに落ち着いていく部分もある要素だろう。

 攻守、そしてメンタルの部分から改善点を抽出しているというスコルジャ監督は「今後、すべての面を改善していきたい。その中でも前線、アタッキングサードでの連係は大きく改善できるだろう。そのゾーンでの連係を高める練習を今週は行ってきた」と話す。25日のリーグ第2節は前年王者の横浜F・マリノスとのアウェーゲームという厳しい試合を迎えるが、その改善をピッチに表現できるか。チャレンジャーの立場が明確なゲームになるが、開幕戦よりも地に足のついたサッカーをできるかが問われることになりそうだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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