U-17女子W杯連覇へあと1勝のリトルなでしこ FIFA公式サイトが“全員サッカー”を貫く姿を特集
北朝鮮との一戦はリベンジマッチに…
楠瀬監督は、あくまでも育成年代の大会であることを強調している。そして、グループリーグ突破が決まった後のゲームや勝敗の行方が見えた後の途中出場ではなく、大会を勝ち抜くために自らの力が必要な状況で起用されてこそ、“本物の経験”になると語った。リトルなでしこの選手たちはその期待に応え、5試合で19得点2失点と、特定の選手に頼らずとも傑出した結果を残して決勝への切符を勝ち取った。
現地時間21日の決勝の相手は、アジア予選となった昨年のAFCU-16選手権決勝で0-1と敗れた北朝鮮に決まった。アジア女王として大会2連覇に臨む夢を阻まれた相手と、世界一の座を懸けたリベンジマッチになる。
そしてFIFA公式サイトは、キープレーヤーとして準決勝を欠場した植木を指名した。準々決勝のイングランド戦では、ペナルティーエリア内で非凡な決定力を見せつけただけでなく、自陣から50メートル近くをドリブルで持ち上がり、エリア外からゴール右上に強烈なミドルシュートを決めて大きなインパクトを与えた。
「楠瀬監督が準決勝のスペイン戦で彼女を起用しなかったことは、3-0で勝利したことにより大きな話題にならなかった。しかし、この決勝戦となれば、ここまで目覚ましいゴールを決めている彼女を起用しないことは考えづらい」