浦和が後半失速した原因は? 副キャプテン岩尾が言及「確率的に何がいいのか…」
「テンションが上がりすぎたところはあるかも」と反省を述べる
J1浦和レッズは2月21日に公開トレーニングを実施。18日のJ1開幕戦でFC東京に0-2で敗れたゲームを受け、副キャプテンのMF岩尾憲は「テンションが上がりすぎたところはあるかもしれない」と、その高揚感が影響した側面に触れた。
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浦和は昨季限りで2年指揮したリカルド・ロドリゲス監督が退任。徳島ヴォルティス時代に4シーズン、ロドリゲス監督の指導を受けて昨季に浦和へ期限付き移籍していた岩尾だが、今季に向けて完全移籍になった。そして、マチェイ・スコルジャ監督が就任したチームはハイプレスを増やす狙いを打ち出し、沖縄県トレーニングキャンプからもそうした守備のトレーニングも積んでいた。
その状況でも昨季に続いて副キャプテンに任命されて開幕戦でスタメン出場した岩尾だが、前半にある程度のプレスの機能性も見せつつ、そこからの攻撃が単調になって後半の運動量の減退を招いて失速。2点差で敗れた試合後に指揮官が「うまくいかなかった要素の1つに、ボールをキープできなかったというものがあると思います。自分たちがボールをキープしながら攻撃を仕掛けられなかったことによって、走る時間が増えてしまった」と振り返ったゲームについて話した。
岩尾は続けて「ハイプレスのところ、あのアグレッシブさは90分間続かない。ボールを持ってコントロールするのか、相手に持たせてコントロールするのかはあるにしても、もう少し全体で判断が必要だった」と反省を述べた。
「キャンプを通じてボールを握ってサイドを変えながら攻めていく狙いはあったけれども、開幕戦でテンションが上がりすぎたところはあるかもしれない。ボランチのところでボールをもう少し引き出して落ち着かせるコミュニケーソンも取っていければ。数的優位ならいいし、同数や不利な状況でも仕掛けるのが必ずしも悪くないけれども、確率的に何がいいのかも考えないといけない」
奪ったボールを素早くゴールまでつなげるショートカウンターはサッカーにおいて得点の多く生まれる状況だが、無理な仕掛けが多すぎれば体力的に持たなくなるのは自然なことだ。スコルジャ監督もキャンプ中から「キープ・ザ・ボール」という大きな声を掛ける場面が多かったが、速く攻める意識と状況判断のバランスは開幕戦の高揚感から必要以上に前者へと振れてしまった部分があるのだろう。
岩尾は「気持ちは熱く、頭はクールにじゃないけど」と、1試合を終えた今、シーズンを見据えながら地に足のついたサッカーを展開していく必要性に触れていた。