チェルシー低迷も、ポッター監督の解任はなし? 現オーナー「今シーズンの最後まで任せたい」
チーム内の首脳との関係は良好と報じられる
イングランド1部チェルシーは、今シーズンのプレミアリーグで10位と低迷している。シーズン序盤にトーマス・トゥヘル監督を解任し、当時、ブライトンを率いていたグレアム・ポッター氏を新監督に迎えたが、成績は悪化するばかり。それでも、クラブには監督を解任する考えはないという。英紙「メトロ」が報じている。
ロマン・アブラモビッチ前オーナー時代は、次々と監督を解任していたチェルシー。2003年にオーナーになったロシア人は、それ以降、暫定を含めて15回もの監督交代を行ってきた。しかし、現オーナーのトッド・ベーリー氏は、前任者とは異なる考えを持っているようだ。
低迷しているチェルシーは、リーグ戦で最下位に沈むサウサンプトンにも0-1で敗れて、直近の公式戦14試合での勝利数は2試合のみとなった。サウサンプトン戦の終了直後には、ファンからもポッター監督にブーイングもあった。ロッカールーム内にも、ポッター監督の手腕に疑問視をする声が挙がりはじめているという。
しかし、記事によればベーリー氏は、今週末のトッテナム戦に敗れたとしても、ポッター監督を解任する考えはないようだという。記事にあれば、「どんなに醜い結果になったとしても、大幅なメンバーの入れ替えがあったチームを、今シーズンの最後までポッター監督に任せたいと考えている」という。
さらに理想としてベーリー氏は、夏の移籍市場でも混乱の少なくなると予想し来シーズンも通してポッター監督に任せたいとの意向を示したが、さすがに現在の成績や試合内容は上向きにならなければならないとも話している。
それでも、サウサンプトン戦ではイングランド代表DFリース・ジェームズ、ブラジル代表DFチアゴ・シルバ、ドイツ代表FWカイ・ハフェルツ、ウクライナ代表FWミハイロ・ムドリク、そして、イングランド代表FWラヒーム・スターリングが医療チームによって出場を見合わせるように進言しており、これに従ったポッター監督を首脳陣は評価しているという。
ピッチでは結果を出せていないものの、チーム内の首脳との関係は良好だと報じられているポッター監督。ここからチームの状態を向上させ、ファンの支持も取り戻せるだろうか。