浦和DF岩波、海外移籍交渉も成立せず…チーム合流の裏側とは? 指揮官は期待、ベテラン勢の温かい迎え入れも

浦和DF岩波拓也【写真:轡田哲朗】
浦和DF岩波拓也【写真:轡田哲朗】

オフに海外移籍を目指したものの交渉が成立せず2月からチームに合流

 J1浦和レッズのDF岩波拓也は、2月21日の公開トレーニング後に取材に応じた。オフに海外移籍を目指したものの交渉が成立せず残留となって迎えるシーズンに「プロとして与えられた場所で」と、その思いを話した。

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 岩波はヴィッセル神戸の下部組織からトップ昇格し、2018年に浦和へ移籍。天皇杯の2回優勝やAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で2回の決勝進出に貢献したが、昨季終了後に海外移籍を目指してチームを離脱していた。しかし、ユースチームでトレーニングをしながら交渉の成立を待つ中で吉報は届かず、トップチームが沖縄県トレーニングキャンプを終えた2月1日の練習再開から合流している。

 こうした形になったことで「色々な思いはある」としながらも、「難しい状況は少しあったけど、2月1日から切り替えられた。プロとして与えられた場所で、ここで試合に出るための準備をする」と岩波は話す。そして、今季就任のマチェイ・スコルジャ監督とも面談を行い「合流する前に思いをすり合わせて」2月4日に実施されたいわきFCとのトレーニングマッチでもピッチに立ったという。

 昨季の浦和のゲームを「かなり研究した」と話しているスコルジャ監督からは、ビルドアップやサイドチェンジの部分を評価しているという話を受けたとして「移籍をすることにビックリしたと言われた」と、当初から戦力として計算されていたことが浮き彫りになった。浦和はプレシーズンにノルウェー人DFマリウス・ホイブラーテンを獲得し、昨季のレギュラーであるDFアレクサンダー・ショルツと岩波に加え、昨季加入も長期離脱したが今季に向け復帰したDF犬飼智也も在籍。さらに左利きのDF知念哲矢も所属し、質と量が一気に厚みを増した。

 FW興梠慎三やGK西川周作のようなベテラン選手たちからは、岩波を温かく迎えるような声もあった。指揮官も戦力として迎え入れている状態だけに、昨季に公式戦45試合出場した岩波は、再び浦和でピッチに立つ日のために準備を進めている。

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