サッカースタジアムで“心温まる”光景 トルコ・シリア大地震被災者へサポーターが寄せた思いに世界感動「尽きぬ感謝を」
トラブゾンスポルのサポーターが掲げた垂れ幕に感動の声殺到
トルコ1部トラブゾンスポルは現地時間2月16日、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)決勝トーナメントプレーオフ第1戦をホームで戦い、スイス1部バーゼル相手に1-0で勝利した。この試合前にスタンドで掲げられたティフォ(垂れ幕)が大きな感動を呼んでいる。
トルコ1部リーグ「スュペル・リグ」を昨シーズン制し、今季は欧州の舞台でも戦っているトラブゾンスポル。欧州サッカー連盟(UEFA)が主催する第3層の大会とはいえ、ECL王者には来季UEFAヨーロッパリーグ(EL)の出場権が与えられるだけに、トラブゾンスポルとしてはプレーオフを制しその後の躍進を続けたいところだ。
そんな重要局面を迎えたバーゼルとのプレーオフ第1戦、ホームのスタンドからせり上がるように現れたティフォが注目を集めた。その内容は赤ちゃんを優しく抱きかかえるヘルメット姿の救命士。隣には瓦礫から突き出たトルコ国旗を握る拳が。この2つから分かるとおり、垂れ幕は2月6日に発生したトルコ・シリア大地震に寄せたものだ。
救命士には懸命に救助活動を続けていることへの感謝が、国旗を握った拳には1人でも多くの命が救われることへの願いが込められているのは言うまでもないだろう。
英スポーツ専門局「BTスポーツ」の公式インスタグラムが2月16日、この様子を収めた動画を公開したところ瞬く間に話題を呼び、コメント欄には「これには鳥肌が立った」「シェアしてくれてありがとう」「品格がある」「トルコを助けてくれる国々へ尽きぬことのない感謝を」といった感動の声が相次いで寄せられた。
すでに4万3000人以上の死亡が確認されるなど、未曾有の大災害となった今回の大地震。1人でも多い生存者の救命と1日も早い復興へ、サッカー界から力が送られてている。