横浜FMは「こんなもんじゃない」 副キャプテンが明かす進化への自信「アップデートできている」
横浜FM副キャプテン水沼が明かす「いい雰囲気でできている」
2023年のJ1リーグは、2月17日の「フライデーナイトJリーグ」で開幕した。昨年王者の横浜F・マリノスは、川崎フロンターレとアウェーの等々力競技場で対戦し、2-1で勝利を飾ったなか、試合後に横浜FMの副キャプテンMF水沼宏太は「アップデートできている」とチームの出来に自信を見せている。
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横浜FMは開始早々に先制を奪う。前半4分、前線からプレスをかけ相手GKチョン・ソンリョンのパスミスを誘発。FWエウベルがカットし、こぼれ球を拾ったMF西村拓真がペナルティーエリア外からインサイドキックでのシュートでゴールネットを揺らし、今季J1リーグ戦第1号をマークした。
前半38分には、コーナーキックからFWアンデルソン・ロペスが反応し、こぼれ球をエウベルが倒れ込みながらもゴールへと流し込んだ。相手に押され気味だった横浜FMへ追加点をもたらした。
後半に入っても、高いポゼッションで猛攻を続ける川崎相手に、最後の場面でゴールを割らせず耐える昨季王者。西村のリスタートから生まれた決定機を川崎DFジェジエウがファウルで止めるとペナルティーキック(PK)の判定になるシーンもあったが、ここでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。フリーキックに変更されDOGSO(通称ドグソ/Denying an Obvious Goal-Scoring Opportunity/決定的な得点機会の阻止)でジェジエウが退場となる場面もあった。
数的優位となった横浜FMだったが、攻勢を続ける川崎に後半アディショナルタイムに1点を返され2-1での勝利となっている。
相手にボールを握られながらも、隙を突いた抜け目ない好守を貫いてアウェー戦での1勝を手にした横浜FM。副キャプテンの水沼は試合後「自分たちの狙いどおりの守備からゴールが取れたのが良かった。自信になった」と川崎戦のパフォーマンスを評価した。
川崎が攻撃の手に変化を加えてきた部分について「ポジションを変えてきたことにはそんなに戸惑いはなかった」と話し、「回された部分もあって、自分たちの体力が削られたところもありましたけど、アタッキングサードで回されたわけではなくて、中盤のところで回されただけなので、最後で踏ん張れば点はやらせないというところはあった」と守備でも冷静に対処していたことを明かした。
対処ができたのも「どうやって対処するかをみんなでコミュニケーション取れている」ことが大きいと語る水沼。「いい雰囲気でできている」とチームが順調な進化を遂げて開幕を迎えていると自信を覗かせた。
そうした対応力に加え、「本来自分たちがやりたいサッカーはなかなかできなかったが、それじゃなくてもしっかり勝ち点3取れたところは自分たちが成長できたところ」と、どんな状況でも勝利を勝ち取る部分で「勝ち切れた。アップデートできている」とチーム全体を称えた。その一方、長いシーズンへ向けて課題も挙げている。
「自分たちはまだまだこんなもんじゃない。もっと攻撃の選手は攻められた」と攻撃の圧力もまだ出せると指摘。「試合後もロッカールームで話し合い確認している」と仲間とその意識を共有もしており、「もっと主導権を握っていきたい。もっともっと上にいかないと」と昨季王者となったチームのさらなる成長を求めていた。
現状でも進化を見せた横浜FMが、シーズンを通してどのように変化していくのか。楽しみな1年になりそうだ。