浦和ポーランド新監督、日本デビュー戦へ“危険人物”2人を警戒 「個の能力が高い」
マチェイ・スコルジャ新監督、Jリーグでの初陣FC東京戦へ意気込み
J1浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、2月18日のリーグ開幕戦・FC東京戦に向けて「難しい試合だがポジティブに臨みたい」と話した。
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スコルジャ監督は直近シーズンになる2021-22シーズンのレフ・ポズナンでの優勝を含め4回のポーランドリーグ制覇を記録。ポーランド代表監督の候補にも名の挙がる名将だが、今季から浦和の指揮を執る。
それだけに「最初の試合を前に興奮している。私にとって新しい経験になる。個人としてこの試合は特別。ポーランドでもそうだったが、初戦は常に記憶に残る。このFC東京戦は今後のキャリアでも日本での初戦として記憶に強く残るだろう」と話している。
就任にあたって昨季にリカルド・ロドリゲス監督が率いた浦和のゲームを「かなり分析した」と話す指揮官は、プレシーズンではハイプレスと高い最終ラインを標榜。ビルドアップなどはあまり手をつけず、「良い部分は残したい」と話して準備を進めた。
そして「いいスタートを切るのは大事だが、チームとしては長いシーズンで良いパフォーマンスを維持するのが大事。リーグ戦のプレッシャーの下での選手たちの姿が見られる。それを見たうえで、今後どうするかも考えられる」とも話す。
しかしながら、この開幕戦に対して「もちろん私たちは勝ち点3を取るために東京に向かう」と話すように勝利が目標なのは大前提。FC東京について「組織がしっかりしていて個の能力が高く、アダイウトンやディエゴ・オリヴェイラが危険。チーム全体にも良い印象がある。非常に強力なカウンターがあるので警戒したい」と話す。
その対抗策、重要な要素として「まずチームワークが大事。このように組織が整ったチームと対戦する時には特に大切になる。しっかりゲームコントロールができれば。チーム全体の連係が必要であり、選手それぞれを連動させられれば。また、戦う姿勢も必要だ。チームスピリッツを持ち、ゲーム展開や得点経過に関係なく常にポジティブなエネルギーを発揮し、次のプレーやいかに得点するかを考えること。どのチームにも弱点はある。適切な戦術で準備してきたことを使いたい。難しい試合だがポジティブに臨みたい」と、勝利へのポイントを語った。
注目されるメンバー選考では「まだ2つのポジションが決まっていない」と、17日の前日練習まで見極める構え。そして「90分を通してメンバーを決めるが、コンディションや試合の流れを予測して選ぶ。11人でスタートするが、そのあとも考慮する」と、その考え方を示した。
ポーランドの名将による日本デビューがどのようなものになるのか。今季の浦和がどのような期待感を抱かせるのかも含め、注目のゲームになると言えそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)