「CFがいないなんて」 967億円投下も…低迷チェルシーの補強を元英代表MFが批判
元英代表MFハーグリーブス氏がCLドルトムント戦を受けてチェルシーに厳しい目
イングランド1部チェルシーは、現地時間2月15日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦の第1戦でドイツ1部ボルシア・ドルトムントに0-1で敗れた。今季大型補強で注目を集めながら苦戦が続くチェルシーについて、元イングランド代表MFオーウェン・ハーグリーブス氏は頼れる点取り屋不在を「クレイジー」と嘆いた。
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今季開幕直後から不振のチェルシー。トーマス・トゥヘル前監督を解任し、躍進するブライトンからグレアム・ポッター監督を引き抜いたが調子は上がらず、プレミアリーグでは現在10位(8勝7分7敗)と低迷している。CLはグループリーグを首位で通過したものの、ドルトムントに先勝を許して敗退に危機に直面している。
昨夏にはセネガル代表DFカリドゥ・クリバリ、スペイン代表DFマルク・ククレジャ、元ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンらを補強。さらに冬の移籍市場でもウクライナ代表FWミハイロ・ムドリク、ポルトガル代表FWジョアン・フェリックス、そして英国史上最高額を投じたアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスといった大型補強を引き続き展開した。昨夏以降で選手獲得に費やした金額は6億ポンド(約967億円)に及ぶと伝えられている。
しかし、2023年に入ってからの公式戦は9試合で1勝のみ、得点もわずか「4」。補強の成果はまだ表れていない。解説者の元イングランド代表MFハーグリーブス氏はチェルシーの補強ポイントについて疑問を呈している。
「彼らは6億ポンドも費やしているのに、センターフォワードがいないなんてクレイジーだ。それがこの試合に集約されていた。ボールをネットに運べる選手が必要だ」
現在のチェルシーのトップスコアラーは6得点のドイツ代表MFカイ・ハフェルツとイングランド代表FWラヒーム・スターリングだが、いずれも純粋なストライカータイプではない。チェルシーの攻撃面での課題を如実に感じていた様子のハーグリーブス氏は「チェルシーはフィニッシュを上手く整え、トップでプレーできる選手を見つけられれば次のラウンドに簡単に進出できるはずだ」と逆転でのベスト8進出の可能性は十分にあるとの見解を示したが、そのためには攻撃陣の整備が必要不可欠となりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)