アーセナルMFジョルジーニョ、失意の敗戦で数少ない光明と英評価 「賢い買い物だったと証明」
冨安らのミスでシティに1-3で敗戦
日本代表DF冨安健洋が所属するイングランド1部アーセナルは、現地時間2月15日に行われたプレミアリーグ第12節延期分でマンチェスター・シティに1-3で敗れた。痛恨の黒星で首位陥落となったなかで、一筋の光明と言えるのが今冬に新加入したイタリア代表MFジョルジーニョだった。ミケル・アルテタ監督や現地メディアが先発デビューとなったこの試合のパフォーマンスを絶賛した。
アーセナルは前半24分に冨安のバックパスをMFケビン・デ・ブライネに奪われ、そのまま先制点を献上。前半終了間際にFWブカヨ・サカのPKで追いついたものの、後半にMFジャック・グリーリッシュ、FWアーリング・ブラウト・ハーランドにゴールを許し、1-3で敗れた。シティに勝ち点で並ばれ、得失点差で首位の座を明け渡す結果となった。アーセナルのほうが消化試合が1試合少ない状況とはいえ、手痛い敗戦であることに変わりはない。
守備陣では冨安やDFガブリエウ・マガリャンイスが失点に直結するミスを犯すなどらしくないパフォーマンスを見せ、攻撃陣もFWエディ・エンケティアが何度かあった決定機を決めきれないなど、ディテールの部分でシティに差をつけられた。そんなアーセナルの中で際立っていたのが、これがアーセナル加入後2試合目の出場で、初先発でピッチにたっていたジョルジーニョだ。
ガーナ代表MFトーマス・パーティの負傷離脱を受けての抜擢となったが、31歳のベテランは中盤の司令塔として攻守に奮闘。英衛星放送「スカイ・スポーツ」によれば、アルテタ監督は「ジョルジは本当に、本当に素晴らしい試合をした」と賛辞を送っていた。
そして、現地メディア「フットボール・ロンドン」の選手採点では、チームトップタイの「8点」がジョルジーニョにつけられ、トーマス不在の中で見せた働きが「見事」だと絶賛されていた。
「トーマスがこの試合を欠場することになり、多くの人はナーバスになっていたが、ジョルジーニョは彼が賢い買い物であったことを証明した。プレーが効率的で、ボール保持の際には落ち着いていたし、守備も非常に堅実だった。見事なフル出場デビューだった」
個々のミスが重なり、公式戦4試合勝利なしで首位陥落とネガティブな部分がクローズアップされているアーセナルだが、今冬に獲得したジョルジーニョの活躍は今後に向けて明るい材料と言えそうだ。