J1名古屋、初代社長を務めた豊田章一郎氏の訃報に追悼の意 小西社長も悲しみ吐露「本当に残念でなりません」

名古屋が豊田章一郎氏が永眠されたことを受け追悼の意を表した(写真はイメージです)【写真:Getty Images】
名古屋が豊田章一郎氏が永眠されたことを受け追悼の意を表した(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

「ここに謹んでご冥福をお祈りいたします」とクラブが公式声明

 J1名古屋グランパスは2月15日、トヨタ自動車株式会社名誉会長で、株式会社名古屋グランパスエイトの初代社長を務めた豊田章一郎氏が永眠されたことを受け追悼の意を表した。

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 なお訃報に接し、ホーム開幕戦となる今月25日のJ1リーグ第2節京都サンガF.C.戦において選手一同喪章を着用し試合に臨む。また、キックオフ前に黙祷の実施を予定しているという。

 クラブ公式の公式声明は以下のとおり。

「クラブに深い愛情を注いでくださったことに感謝申し上げるとともに、ここに謹んでご冥福をお祈りいたします」

 代表取締役社長の小西工己氏のコメントは以下のとおり。

「株式会社名古屋グランパスエイトの初代社長として、クラブの礎を築いてくださったトヨタ自動車株式会社の名誉会長である豊田章一郎氏が、2月14日(火)に享年97歳にてご逝去されました。今から30年前、『日本に豊かなスポーツ文化を』という理念を掲げ、Jリーグが開幕しました。日本各地でプロサッカークラブが産声をあげる中、「この地にプロサッカークラブを」という地域の熱の高まりを受け、強いリーダーシップでクラブ創設に動いてくださいました。

 名古屋グランパスの社長をご退任された後も、お忙しい合間を縫ってはスタジアムにお運びいただき、優しいまなざしでクラブを見守ってくださいました。チームが負けてしまったときも、決してお叱りになることはなく、『残念でしたなぁ。次。』と短くも温かいお言葉で叱咤激励をいただきました。

 私が社長に就任した2017シーズンは、クラブが初めてJ2を闘うシーズンでしたが、このシーズンは何度もスタジアムにお運びいただき、常に前向きなお言葉をかけていただきました。そのひとつひとつが、私たちのエネルギーとなり、チームを後押しいただく大きな力となって、1年でのJ1復帰を果たすことができました。

 最後にスタジアムにお運びいただいたのは、2019シーズンの第11節 真夏の浦和レッズとの一戦でした。この試合を2-0の勝利で飾ることができ、少年のような笑顔を見せてくださったのを今でも鮮明に記憶しています。なんとかもう一度リーグ優勝を果たし、選手たちがシャーレを掲げる姿をお届けしたかったのですが、その願いもかなわず本当に残念でなりません。

 名古屋グランパスは、創設以来多くの皆さまに支えられ昨年30周年の節目を迎えました。 スタジアムには多くのグランパスファミリーの笑顔があふれ、『スポーツで、もっと、幸せな国へ。』というJリーグ百年構想は、着実にその歩みを進め、愛知・名古屋の街にもスポーツ文化が少しずつ根付き始めています。

 この地にプロサッカークラブを誕生させていただいた意義を我々はしっかりと胸に刻みながら、『強く、観て楽しいチーム』、そして皆さまに愛される『町いちばんのクラブ』をめざし、新たな歴史をつむいでまいります。

 豊田章一郎氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます」

(FOOTBALL ZONE編集部)



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