「プロの鏡」「負けず嫌い」…FC東京10番・東慶悟が語るチームメイトたちの素顔
【特集|インタビュー】東慶悟が語る7人のチームメイトたちの素顔
在籍11年目を迎え、アンカーとしてピッチ全体を睥睨する中心的存在。長い年月を経てチームの変遷を体感してきた東慶悟は、まさにFC東京の“目”と言っていいだろう。そんな、クラブ、チーム、選手のすべてに精通する背番号「10」に、現在のチームメイトはどのように映っているのか。ピッチ内外を合わせた“青赤戦士”についての印象を語ってもらった。(取材・文=後藤勝)
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■森重真人(DF/35歳/在籍14年目)
昨季J1成績:28試合(2513分間出場)・2得点
「本当にあのままじゃないですか(笑)。『おでんくん』コラボに応じていることでも分かるように、気さくな性格だと思います。自分からアプローチするタイプではなく、近寄りがたいと思う人も多いと思いますけど、例えば、後輩が自分から寄っていくと可愛いがられたりする。ピッチ上の力や存在感を気にすると近寄りがたくなるけど、本人は意外とそうでもない。もちろんキャリア、能力には素晴らしいものがあります。プロフェッショナルとは何かを追求する姿勢があり、その背中を追って学ばせてもらっている。僕にとってはとても大きな存在です。第一線で戦う姿を間近で見ることができ、糧になっています」
■長友佑都(DF/36歳/在籍3年目)
昨季J1成績:30試合(2223分間出場)・0得点
「もう本当にプロサッカー選手の鏡です。あのレベルのキャリアの人があれだけ練習で声を出して、自分に対してもストイック。見習うものが多い。佑都さんと一緒に仕事ができて良かったと思います。キャラとしても、あのくらいのキャリアがある人があそこまでチームで身体を張って笑いをとったり、盛り上げるということはなかなかできない。自分を犠牲にしてチームのためにという気持ちも素晴らしいと思うし、チームにいて心強いです。自己研鑽も凄い。練習後は黙々と走っていますし、走り方講座を若手と一緒にやったり、そこに対する妥協はなく、相当気を遣っていてプロ意識が高い。あそこまで長く現役を続けるには、そこまでやらないといけないんだなと感じます」
後藤 勝
後藤 勝
ごとう・まさる/小平市在住のフリーライター。出版社、編集プロダクション勤務を経て独立。1990年代末に「サッカー批評」「サッカルチョ」などに寄稿を始めたことがきっかけでサッカーに携わるようになり、現在はFC東京、FC岐阜、東京都社会人リーグを中心に取材。著書に「トーキョー ワッショイ! FC東京 99-04 REPLAY」(双葉社)「エンダーズ・デッドリードライヴ-東京蹴球旅団2029」(カンゼン)がある。ウェブマガジン「青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン」「ぎふマガ!〜FC岐阜を徹底的に応援する公式ウェブマガジン〜」の執筆を担当。