宇佐美貴史、大怪我から再起を図る新シーズンへ G大阪の新たな背番号「7」は躍動できるか
宇佐美は右アキレス腱の断裂の重傷から昨季末に復帰
Jリーグ開幕を今週末に控え、「2023 Jリーグキックオフカンファレンス」が東京都内で2月14日に開催。初戦、敵地で柏レイソルと対戦するガンバ大阪のFW宇佐美貴史は「偉大な先輩の顔を思い浮かべることもある」と、背番号「7」について語った。
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宇佐美は昨季、開幕直後の2022年3月に右アキレス腱の断裂という大きな負傷で離脱するシーズンになってしまったが「精神的にも選手として得られるものがあった」とも話す。そして、今季は心機一転、かつて元日本代表MF遠藤保仁がつけてきた背番号でシーズンを戦うことが決まった。
それについて宇佐美は「自分的にはもう慣れたけれども、毎回ユニフォームにそでを通す時にはワクワクしながら、偉大な先輩の顔を思い浮かべることもある。この番号と付き合っていきたい」と話している。今季は徳島ヴォルティスを率いた経験を持つダニエル・ポヤトス監督の指揮下でプレーすることになり「去年と少し役割が変わる部分もあると思うけれども、このサッカーの中でどうプレーしたら良いのかと考えるたびに良いイメージは沸いてくる」と話す。
ポヤトス監督は「ガンバは近年、難しい時間を過ごしてきた。選手たちがその思いとともに成長するという過程を踏んでいる。このビッグクラブを、いるべき場所に選手と歩みながら戻していきたい」と、ここ2シーズンが13位、15位と推移しているチームの立て直しに意気込んだ。
対する柏のネルシーニョ監督は「昨季は95%を5バック、5%くらい4バックだったが、4バックの時もいい戦いができていた。その精度を高め、プランBという位置づけで両方のシステムで戦うことをテーマに、キャンプ中は4バックに多く取り組んだ」と、より変幻自在なチームとするべく準備を進めてきたと明かした。G大阪にとって難敵との対戦ということになりそうだ。
宇佐美は「得点はもちろん、得点を作り出すのも自分の良さ。ここ数年、二桁(ゴール)に到達できていないので目標にしている。その中でアシストも多く残せればチームの結果に貢献できると思う」と、日本では2015年にJ1で34試合19ゴールを記録して以来となる二桁を越えるゴールラッシュを誓った。チームの変革が進むなかで、背番号「7」が再びG大阪の中心で輝くことが期待される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)