浦和のスコルジャ新監督、初のJリーグで抱く期待と不安 「プレッシャーの下でプレーする姿を…」
今季就任のスコルジャ新監督が開幕戦へ気概
Jリーグ開幕を今週末に控え、2月14日に「2023 Jリーグキックオフカンファレンス」が東京都内で開催された。今季J1で唯一の、Jリーグ未経験の新監督となる浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は「この試合が私のJリーグデビューになる。ワクワクしている」と話した。
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浦和は昨季限りでリカルド・ロドリゲス監督が退任。今季に向け、ポーランドリーグで4回の優勝経験を持ち、同国の代表監督の候補にも挙がっていたスコルジャ監督を招聘した。対戦相手となるFC東京のアルベル監督も「偉大な経験の持ち主である名監督の日本デビューを飾る試合で対戦できることを誇りに思う」と話すなど、一目置いていることを示した。
そのスコルジャ監督は「我々の新たな道のりが始まる。それが成功の多いものであることを願っている。FC東京との非常に興味深い試合が待っている。組織がしっかりした非常に強い相手だ。バルセロナから来たアルベル監督のチームなので、哲学も想像できる。でも、浦和の選手たちもプレシーズンに素晴らしい準備をしてきた。彼らが良いプレーをしていい結果をもたらしてくれると信じている。この試合が私のJリーグデビューになる。ワクワクしている。この試合が待ち遠しい。土曜日の14時、両チームが良いパフォーマンスをお届けできると願っている」と、シーズン開幕に向けて話した。
浦和は1月6日のチーム始動から沖縄県でのトレーニングキャンプ、本拠地に戻って準備を進めてきた。指揮官はこれまでのトレーニングについて「このチームの準備期間での仕上がりにはかなり満足している。やろうとしていたことは、ほとんどできるようになったと思う。練習試合でもいいパフォーマンスを見せてくれていた」と、自信を見せた。
一方でスコルジャ監督は、新たにやってきたチームでの準備だけに「このチームの実際の姿、私のアイディアがどこまで浸透しているかは公式戦が始まって分かるもの。キャンプ中に我々はプロセスの途中にあると話したが、選手のことを知るというプロセスも同じだった。実際にリーグ戦のプレッシャーの下でプレーする姿を、土曜日に初めて見ることになる」とも話し、期待半分、不安半分という面も滲ませている。
キャンプでは選手たちに15分前集合を通達したところ、30分前には選手たちが集合してきている状況を目の当たりにし、通達を撤回。「日本にはきっちり仕事をするという雰囲気がある。規律を守ることが分かりました」と笑顔で話したように、日本でのチーム作りも多くのことを相互理解しながら進めている最中だ。
主将に日本代表DF酒井宏樹を指名したスコルジャ監督は、キャンプ中に「私は常に優勝を目標に仕事をしている。ポーランドでは4回リーグ優勝することができたが、5つ目の優勝を日本で果たせれば」とも話していた。昨季よりもチームの重心を前にしたサッカーを標榜する指揮官が率いる浦和がどのような姿を見せるか、18日のFC東京戦が注目される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)