浦和復帰のFW興梠、プロ入り初の“自主トレ”の訳は? 「今年までかなと…」

FC東京DF長友佑都と浦和FW興梠慎三【写真:©Jリーグ】
FC東京DF長友佑都と浦和FW興梠慎三【写真:©Jリーグ】

FC東京×浦和のカードで対戦する長友&興梠の両ベテランがコメント

 Jリーグ開幕を今週末に控え、2月14日に「2023 Jリーグキックオフカンファレンス」が東京都内で開催された。開幕カードごとに行われた記者会見で、FC東京の日本代表DF長友佑都と浦和レッズのFW興梠慎三は、同じ1986年生まれとあり軽妙なトークを交えながら開幕への思いを語った。

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 長友は福岡県の東福岡高校、興梠は宮崎県の鵬翔高校出身で、長友は当時について「マンマークをして言い合いをして喧嘩になっていた。絶対に負けたくない気持ちで戦いたい」とコメント。興梠も「僕が水を飲みにいく時でも付いてきていた」と応じつつ、「試合が終わって、FC東京から『ブラボー』という声が聞こえてこないように頑張っていきたい」と、昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)後に一躍流行語と化した長友の決め台詞を使いながら話した。

 興梠は昨季、北海道コンサドーレ札幌に期限付き移籍。今季浦和に復帰し、シーズン中に37歳を迎えるストライカーは「この年になってくると1年、1年が勝負になる。自分自身、もう良いパフォーマンスができるのは今年までかなと少し思っている」ともコメント。それだけに、プロ入りして初の自主トレをしてプレシーズンのキャンプに臨んだことも明かしていて、「今まで以上に自分自身が努力して、チームのため、自分のために1回本気で頑張ってみようと思った。自主トレは大事だなと思いましたね」とほほ笑んだ。

 一方の長友もベテランらしく開幕戦に向け、「W杯でサッカー熱が盛り上がってきたと感じる。W杯を経験した身として、ピッチの中はもちろん、ピッチ外でもJリーグの魅力を発信したい。開幕戦は今でも緊張感がある。この緊張感も、かなり色々な経験をして楽しめるようになった。素晴らしいチームとの対戦、興梠慎三というこれまで戦ってきた仲間もいる。その緊張感を楽しみたい」と、意気込みを示している。

 東京都と埼玉県という隣接するホームを持ち、これまでにも点の取り合いを演じてきた両者。興梠は「毎年、打ち合いになっていい試合をしている。サポーター、ファンの方に面白い試合をお見せできると思う。優勝を目指すなら開幕のスタートダッシュは大切。その相手がFC東京、きっと優勝争いをして盛り上げる相手。それは簡単ではないけど、勝ちにいくつもりです。毎年いい試合をしているので、今年も見せられるように頑張りたい」と、熱戦を誓った。

 浦和のJ1でクラブ史上最多得点記録を保持する興梠と、日本代表として長年活躍してきている長友。両ベテランの匠の技が開幕戦のピッチで見られることが期待される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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