浦和3年目の大久保 昨季J1ドリブル成功率1位も挙がった“課題”とは?
浦和は大きな負傷者もなく順調な仕上がり、MF大久保の新シーズンに期待
J1浦和レッズは2月13日に一般公開でのトレーニングを実施。主将に就任したDF酒井宏樹こそ一部で別メニューになったが、大きな負傷者もなく順調な仕上がりでリーグ開幕戦に向かっている。
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浦和は今季マチェイ・スコルジャ監督が就任し、1月6日に始動。沖縄県でのトレーニングキャンプを経て、2月はクラブのトレーニング場で準備を進めている。MF大久保智明が「去年のキャンプに比べると2部練習やランメニューも多かったが、怪我をしないことを考えてくれていたので、違和感があれば一度離脱するようなこともあった」と話すなど、キャンプ中も数回のトレーニングをスキップする選手はいたものの、大幅に離脱し、負傷者と呼ばれるような状況になる選手はほぼいなかった。
キャンプ後に合流となった新戦力のDFマリウス・ホイブラーテンも全体練習に合流している。副キャプテンに就任したDFアレクサンダー・ショルツは「(ホイブラーテンは)しっかり順応しているし、メンタルもいい状態。彼にはハングリー精神もあるし、オープンなマインドの持ち主だからこれからが楽しみ」と、その新戦力について話していた。
この日に取材対応した大久保も、プロ3年目で飛躍が期待される1人。左利きを生かした右サイドでのプレーを得意とはするが、スコルジャ監督との面談で中央や左サイドでもプレーできることをアピールするなど貪欲な姿勢を見せる。データ会社「オプタ」は、2022年シーズンのJ1で60回以上のドリブルを試みた選手の中で大久保の成功率がトップだったというデータを明らかにしているが、ショルツもまた「自分も練習での1対1で抜かれることがある。もっとゴールやアシストという数字を残すのが彼の課題だろうけど、彼は3年目?4年目?もっと輝けるチャンスがある」と、期待を口にしている。
スコルジャ監督の求めるプレーについて、大久保は2列目の選手が背後に飛び出すことを挙げた。全体的に重心を前にしてハイプレス、ハイラインを標榜する戦術には下支えとなるコンディションの充実が必要だが、ここまで浦和は全体的には順調な調整を積んでいると言えそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)