酒井宏樹、浦和キャプテン打診に「迷いはなかった」 代表&欧州経験を還元できるか「信頼できる副キャプテンたちが…」
副キャプテンには岩尾、ショルツ、興梠の3人が選出
J1浦和レッズは2月13日に一般公開でのトレーニングを実施。その直前に、今季のキャプテンが日本代表DF酒井宏樹になったことを発表した。
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酒井は2012年に柏レイソルからドイツのハノーファーへ移籍し、フランスの名門マルセイユでのプレーと合わせ9シーズンを欧州で過ごしたのち、2021年夏に浦和へと加入した。昨年は負傷が多かったものの、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で東地区の頂点を決める全北現代(韓国)戦では1点ビハインドの延長後半終了間際に、魂のタックルで相手からボールを奪い取って反撃につなげて同点ゴールを導くなど、勝負強さを披露。s11月には日本代表としてカタール・ワールドカップ(W杯)にも出場していた。
この日の酒井は途中から別メニュー調整になったが、クラブを通じて「伝統ある浦和レッズのキャプテンに指名していただき大変光栄です。信頼できる副キャプテンたちが常に支えてくれると思ったので打診されたときに迷いはありませんでした。まずは常にタイトル争いができるチームに戻れるよう、全力でチームをサポートしたいです。そして自分もチームの一員として、ピッチで表現していきたいと思います。チームはみんなで作り上げるものですが、キャプテンとして、うまくいかないときや結果が出ないときは、チームへの重圧は自分がすべて受けとめる気持ちでいます。チーム全員で必ず結果を出し、またスタジアムを満員にするレッズに戻したいと思います!」とコメントを発した。
副キャプテンにはMF岩尾憲、DFアレクサンダー・ショルツ、FW興梠慎三の3人が選出されている。MF大久保智明は、今季就任のマチェイ・スコルジャ監督との個人面談では「チームから無人島に誰か2人を連れていくなら誰がいいか」という問いかけがあったと話し、自身はGK鈴木彩艶とMF岩尾憲を選んだという。そして「それでキャプテンを選ぶのかと思った。違ったみたいですが」と笑ったが、もしかしたら指揮官は選手たちとの対話の中で信頼を受けている選手が誰なのかを推し量っていたのかもしれない。
大久保は酒井のキャプテン就任について「経験が豊富で、いい意味でメンタルがブレない。シーズンには上手くいかないこともあると思うけど、ブレない選手がいるのはありがたい。僕らのような経験の浅い選手にも教えてもらえるんじゃないかと思う」と、欧州や日本代表での経験がチームに伝わることに期待を込めた。
今季の浦和はスコルジャ監督の下で、ハイプレスやハイラインなど強度が必要な要素が昨季に加えて増していきそう。それだけに、その体現者として酒井がキャプテンマークを腕に力強いプレーを見せることが期待される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)