日本と欧州で異なる“キャプテンシー” 浦和の新副主将ショルツが言及「日本では考えられないくらい…」
ショルツは過去ベルギー時代にキャプテンを経験
J1浦和レッズは2月13日に一般公開でのトレーニングを実施。同日に発表された副キャプテンに指名されたデンマーク人DFアレクサンダー・ショルツは、日本とヨーロッパでのリーダーシップの違いを話した。
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ショルツはデンマーク代表への招集歴を持つ実力者で、2021年の夏に浦和へと加入すると不可欠なセンターバックとして君臨。データ分析会社「オプタ」が昨季のJ1でデュエルの最高勝率だったという数字を公開したように、対人守備能力の高さも強烈なもの。そして、その数字がイエローカードなしで達成されていることからも実力の高さが示される。さらに、ドリブルで持ち上がって攻撃に変化を加えるなど、現在のJ1でも最高レベルの選手と言えるだろう。
そのショルツはユース世代でチームキャプテンを務めた経験があるほか、U-21デンマーク代表では副キャプテン、ベルギーのスダンダール・リエージュではキャプテンの経験もあるという。「日本とヨーロッパのキャプテンシーは少し違う」と話すショルツは、その違いと今季どのように役割を果たすかについて話した。
「ヨーロッパでは、よりダイレクトな部分がある。大きな声を出すとか、叫ぶとか、きつい言葉も強く言う。ピッチ上ではちょっと悪い言葉が出てくることもある。そこは日本では考えられないくらいかもしれない。また、オンとオフでの役割も少し違う。日本のリーダーシップを変えていくとは言わないが、少しそうしたものも植え付けたい。そして、自分がどうなっていくかにも興味がある」
もっとも「キャプテンは宏樹(酒井宏樹)だから」と、主将に就任したDF酒井宏樹をサポートする立場であることは前提にしている。ショルツのほかに、MF岩尾憲とFW興梠慎三が副キャプテンに指名された。
浦和は2月18日にJ1リーグ開幕戦でFC東京と対戦する。「開幕戦は決勝戦のようなもので、メンタルが左右する」と話すショルツは、「向上すべきところはたくさんある。謙虚に、ハードに戦い、メンタルも向上しないといけない。チームを良くするためには勝ちを重ねること。FC東京戦に勝つことで、昨年との差を見せられる」と、初戦の勝利に向けて全力を尽くすと誓った。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)