「最悪のVAR判定」 プレミアで起きた2つのオフサイド事象が反響拡大、“人為的ミス”を海外記者が糾弾「線が正しく引かれなかったので…」
アーセナル失点シーンとブライトンの幻ゴールに注目
現地時間2月11日に行われたプレミアリーグ第23節では、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の人為的ミスが2つ指摘されている。1つはアーセナル対ブレントフォード(1-1)、もう1つがブライトン対クリスタル・パレス(1-1)の試合で起きた。
1つ目はアーセナルの失点シーン。後半29分、セットプレーの流れからFWイヴァン・トニーが押し込んでブレントフォードが同点とする。しかしこの場面について、トニーにボールを送ったMFクリスティアン・ノアゴールにオフサイド疑惑が浮上。VARがラインを引いて確認しなかった点が指摘され、PGMOL(Professional Game Match Officials Limited/イングランドにおける審判員の統括組織)のクリス・フォイ氏が「無効になっていただろう」と言及したことでも波紋が広がっていた。
もう1つのブライトン対クリスタル・パレスでは、前半32分に問題となる場面が訪れる。DFペルビス・エストゥピニャンが中のスペースを使ってゴール前に顔を出し味方からのラストパスを受けると、右足で放ったシュートはゴール右に吸い込まれた。
この場面は、VAR確認の末エストゥピニャンがオフサイドだったとして取り消されている。しかしVAR側が確認のために、画面上に“基準の線”を引く対象のクリスタル・パレス選手が異なっていたのではないかと指摘が相次いでいた。
この2つの事象に触れたのが、米スポーツ専門局「ESPN」のジャーナリストであるデール・ジョンソン氏だ。
「この2つは最悪のVAR判定だ。線が(正しく)引かれていなかったので、本当にオンサイド/オフサイドだったのかどうか、私たちにはわからないだろう」
このほかにも、今節ではチェルシー対ウェストハム(1-1)でもハンド疑惑が発生。チェルシーMFギャラガーがシュートをペナルティーエリア(PA)内で倒れ込んだウェストハムのMFトマーシュ・ソウチェクの左腕に当たる事象が起きたが、VARは介入しなかった。
現地で波紋を呼んでいるプレミアリーグの判定。今後の対応や真偽についても熱を帯びていきそうだ。