チェルシーファンへ「凶暴なパンチ」 試合前に一触即発…サポーター同士の醜い争いに選手も非難「暴力は答えにならない」

ファン同士の一触即発シーンがSNSで話題に(写真はイメージです)【写真:Getty Images】
ファン同士の一触即発シーンがSNSで話題に(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

加害者はその後逮捕され拘束されたと現地報道

 イングランド1部プレミアリーグでは各地で第23節が行われたが、“ロンドンダービー”と称されるチェルシー対ウェストハムも注目を集めた。1-1の引き分けに終わった試合前に、ファン同士の一触即発シーンがSNSで話題を呼んでいる。

 前半16分、FWジョアン・フェリックスがMFエンソ・フェルナンデスのクロスに合わせ、チェルシーが先制に成功する。反撃に出たいウェストハムは同28分、右サイドからのクロスをニアでMFジャロッド・ボーウェンが逸らし、最後はDFエメルソン・パルミエリが詰めて同点に追い付いた。

 白熱したドロー試合は注目度も高く盛り上がったが、ゲーム開始前には両チームのファン同士のいざこざがあったようだ。SNS上で拡散され話題を呼んだのは、ある現地ファンが挙げた1本の動画。チェルシーファンらしき人物が相手サポーターの1人と激しい口論していると、別の人物が一発のパンチをお見舞いする。殴られたファンは地面に倒れ周囲に介抱される様子が映されていた。

 英メディア「スポーツ・バイブル」ではこのシーンを「ファンが一発でノックアウト」と題し紹介。「ロンドン・スタジアムの外でファンがノックアウトされる残酷な映像が拡散されている」と報じている。

 記事ではこの場面について「双方のファンが顔を合わせ、互いに煽り合った。黒いジャケットを着たチェルシーファンらしき人物は、口論の中でかなりの量の嘲笑を浴びせていた」と説明。「ある男が凶暴なパンチを放ち、相手を気絶させた。彼は地面に横たわり、他の2人の男が彼を介抱し、1人は彼のチケットを拾うように見えた」と状況をなぞっている。

 チェルシーのDFリース・ジェームズもこのシーンに自身の公式インスタグラムのストーリー機能(24時間で消える動画・画像)で「今日の試合前にファンが殴られて気絶したというニュースが目に入った。ライバル関係やビッグゲームでのチーム間の緊張は完全に理解できるけど、暴力は答えにならない」と強調し非難。「彼が無事であることを願っている。いつも通り、応援してくれてありがとう。我々と一緒にいてくれ、そして安全でいてくれ。ドルトムントで会おう」とメッセージを綴った。

 さらに英紙「ザ・サン」でもこの話題を取り上げている。事件の後、「まだ意識が朦朧としていたにもかかわらず、車椅子に乗っているところを目撃された」とひとまず周りの助けを受けた様子をレポート。さらに「ツイッター上の別の動画では、男が警官に連行される様子が映っていたため、警察は22歳の男が逮捕されたことを確認した」と、殴った加害者の人物の行方にも言及している。

 記事によると、警察の広報担当者が「22歳の男が、今日、ロンドン・スタジアムでのキックオフ前に、他の男への暴行の疑いで逮捕された。男は拘束された」と伝えているという。

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