VARが人為的ミス? アーセナル失点シーンに“オフサイド見逃し”疑惑…識者見解「無効になっていただろう」
ゴールの直前、ブレントフォードMFノアゴールがオフサイドポジションにいたか
日本代表DF冨安健洋が所属するアーセナルは、現地時間2月11日にプレミアリーグ第23節でブレントフォードと対戦。先制したが、その後に追いつかれる展開で1-1の引き分けに終わった。アーセナルは公式戦3試合連続勝利なし(1分2敗)と足踏みとなったなか、失点の場面でビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の人為的ミスがあったと現地メディアで報じられている。
アーセナルは後半21分に途中出場のベルギー代表MFレアンドロ・トロサールが右クロスからネットを揺らして先制したが、その8分後にセットプレーの流れからFWイヴァン・トニーに同点ゴールを許した。手堅く守るブレントフォードの守備をさらに破ることはできず、そのままドロー決着。プレミアリーグでは前節エバートン戦(0-1)での敗戦に続き、またも勝点を落とす結果に。そして公式戦3試合連続で勝利なしとなった。
そうしたなか、英紙「デイリー・メール」はブレントフォードの得点の場面でVARの人為的ミスがあったと報じている。PGMOL(Professional Game Match Officials Limited/イングランドにおける審判員の統括組織)のクリス・フォイ氏はその経緯を明かしている。
「イヴァン・トニーがボールをネットに押し込んだ時、VARのリー・メイソンは当然チェックを行っている。VARはビルドアップの中でオフサイドかあったかどうか、そしてイーサン・ピノックがガブリエウ(・マガリャンイス)をブロックしていたかどうかを見ていた。彼はファウルの可能性を見て、ファウルはなかったと判断した。したがって、ピーター・バンクス主審が明確な間違いをしていないとも判断した。しかし、ゴールまでのビルドアップでトニーにクロスを送ったクリスティアン・ノアゴールはオフサイドポジションにいた。だが、VARはラインを用いてそれを確かめることをしなかった。単純にラインが引かれなかった。これはヒューマンエラーとしてカウントされる。ラインが引かれていれば、ゴールはオフサイドで無効になっていただろう」
VARを担当したメイソン氏が映像にラインを引いてオフサイドの確認を怠ってしまい、それによってノアゴールのオフサイドが見逃されてしまったようだ。このブレントフォードの得点が認められたことでアーセナルは勝点2を失う結果となっただけに、記事では「タイトルレースに影響を及ぼしかねない重大なエラー」と伝えられている。
なお、同日に行われたブライトン対クリスタル・パレス戦(1-1)の前半33分にはブライトンのDFペルビス・エストゥピニャンのゴールがオフサイドで取り消しとなったが、この場面でもVARが間違った選手にオフサイドラインを引いて確認を行うというミスが起きていたようだ。