チェルシー移籍の22歳エンソは「史上最高のMFの1人になれる」 クラブOBが絶賛「マケレレとランパードを足したよう」
元アルゼンチン代表FWクレスポ氏が太鼓判「ストライカーの背後でもやっていける」
イングランド1部チェルシーは今冬の移籍市場で大型補強を展開し、後半戦の巻き返しに向けた準備を進めた。そのなかでも大きな注目を集めているのが、最終日に英国史上最高額で獲得したアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスだ。かつてチェルシーでプレーしたエルナン・クレスポ監督(現アル・ドゥハイル)は、22歳の同胞を「マケレレとランパードを足したような選手」と絶賛している。英紙「デイリー・メール」が報じた。
エンソは昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)でアルゼンチンの優勝に貢献し、大会の最優秀若手選手にも選ばれた。その活躍によって、ポルトガルのベンフィカからチェルシーへとステップアップ。その移籍金は英国史上最高額を更新する1億500万ポンド(約166億円)にも上った。
その金額からエンソの肩には期待と同時に大きなプレッシャーもかけられるはずだ。しかし、ロンドンでも活躍できると太鼓判を押しているのが現役時代にチェルシーでプレーしたクレスポ監督だ。2人はアルゼンチンのデフェンサ時代に師弟関係となり、2020年にはコパ・スダメリカーナ優勝を果たしている。
「彼は(クロード・)マケレレと(フランク・)ランパードを足したような選手だ。マケレレのポジションで必要とすれば、とても上手くやってくれるだろう。それに彼は得点の匂いを感じることもできるし、ボックスの外からいいシュートも打てる。ランパードや(マイケル・)エッシェンのようにストライカーの背後でもやっていけるよ」
クレスポ氏は、「監督にとってはたくさんのポジションでプレーできる選手がいることは今のフットボールの世界ではとても重要」と愛弟子が持つマルチな能力を絶賛。「彼はミッドフィールダーとしてなんでもできる。彼は史上最高のミッドフィールダーの1人になれる」と断言した。
また、クレスポ監督はエンソが20歳当時から「W杯の決勝で見せたようなプレーをしていた」とし「傲慢さはなかった」とパーソナリティーの面も高く評価した。そのうえで「彼は特別で、偉大な選手になれるが、彼が早く適応するためには周りが手助けをしなければならない。彼がまだ若者であることは忘れてはならない」と周囲からのサポートも求めていた。
チェルシーはプレミアリーグで9位と苦戦中だが、エンソはチームに光をもたらす存在となれるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)