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マンUの象徴“ルーニー外し”はなぜ起きたのか データから見える問題点とは?
守備面での数値もマタを下回る
フリーボールピックアップとは相手のミスなどから容易にボールを得たケースだが、このデータにプラスしてインターセプトの数から考えると、守備時におけるポジショニングの判断においてマタが上回っている可能性がある。ポジション適性で言えば、3列目で起用されることがないマタよりルーニーの方が守備データで良い数値が出るイメージだったが、この時点では意外な結果となった。
攻守両面のデータから見えるルーニーの課題は、局面における判断のスピードと動きにあるのだろう。キャリアの終盤に差しかかる彼がこの状況をどう克服するのかは実に興味深い。
モウリーニョ監督は、劣勢が予想された17日の敵地リバプールとの大一番では、4-2-3-1のトップ下にルーニーでもマタでもなく、フィジカル能力の高いポグバを起用。ルーニーは後半32分にイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードと交代してピッチに入り、そのまま右サイドハーフを務めたが、その“便利屋”的な起用法からはチーム内での序列が明らかに下がった印象を受ける。
試行錯誤が続く“赤い悪魔”で、ユナイテッドの歴史に名を刻む10番は復活できるのか。リーグ屈指のタレント力を最大限に引き出すための最適解を、モウリーニョ監督がいかに見出すのかが注目される。
データ提供元:Instat
【了】
Soccer D.B.●文 text by Soccer D.B.(https://soccer-db.net/)
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images