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マンUの象徴“ルーニー外し”はなぜ起きたのか データから見える問題点とは?
ボールロスト数「12.42」はマタの2倍以上
この違いは、両者のプレースタイルの差とも言えるだろう。マタはスペースへ動きながらパスを受け、リリース後はまた別のスペースに走り込むなど、常に動きながらプレーしており相手と対峙する場面が少ない。逆にルーニーはこういった動きが多くないため、チャレンジの回数が増える傾向にある。
また両者ともに下がってボールを受けることが多いが、自身の成功したパスのなかで攻撃陣(2列目とトップの選手)へ送った割合はマタの「27%」に対してルーニーは「35%」。ルーニーの方がより深いエリアにいる選手へのパスを狙う傾向があるため、必然的にパス成功率はマタよりも若干落ちてしまう(ルーニー=80%、マタ=88%)。
こうした点はプレースタイルの違いによる差であるため大きな問題ではないのだが、気になるのはボールロストの数だ。マタの「5.80」に対してルーニーは2倍以上の「12.42」。さらに自陣でのボールロストの割合も、マタの「5%」に対してルーニーは「18%」と高くなっている。アタッカーである以上、ボールロストの回数が増えるのは致し方ないが、自陣で失う回数が多いのは相手にチャンスを与える確率が高まり、観ている側としても悪いイメージが残りやすい。こういった影響もあり、批判の的となっているのだろう。
続いて、守備面でのデータを見てみよう。攻撃同様に9月以降の公式戦の90分平均値をまとめた。守備チャレンジ勝率こそルーニーがわずかに上回ったが、他はマタの方が良い数字を残している。