横浜FM監督、天皇杯王者の甲府を警戒 「勝ち進む難しさ、決勝で勝って優勝するところが強み」

横浜F・マリノスを率いるケヴィン・マスカット監督【写真:徳原隆元】
横浜F・マリノスを率いるケヴィン・マスカット監督【写真:徳原隆元】

横浜FMは6回目のスーパー杯で初優勝を目指す

 日本サッカーのシーズン開幕を告げる「FUJIFILM SUPER CUP 2023」の前日記者会見が2月10日に行われ、横浜F・マリノスからはケヴィン・マスカット監督とMF渡辺皓太が出席。昨季の天皇杯をJ2勢として制したヴァンフォーレ甲府との対戦に、指揮官は「彼らを迎え撃つためのしっかりした準備が必要」と話した。

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 横浜FMは昨季に3シーズンぶりのJ1優勝を果たしてこのタイトルに臨む。マスカット監督は「まずは興奮している。明日から公式戦が始まる。もちろん天皇杯を制した甲府も明日に向けて準備をしているだろうし、そこにいるに値するチームだと思っている。この1週間、明日の試合に向けてタイトルを取るための準備をしてきた」と語った。

 チームにはシーズン開幕直前にして正GK高丘陽平が海外クラブへの移籍を前提とした交渉、準備のために離脱。急遽、昨季限りでヴィッセル神戸を契約満了になっていたGK飯倉大樹と契約した。飯倉は2019年まで所属しただけに指揮官も「今のマリノスのサッカーも熟知している。今の選手たちにとっていい例になってくれると思うし、全体的な部分でもリーダーシップを取ってくれると期待している」と話すものの、明日のゲームに関しては「オビでいこうと思っている。彼も去年からいい準備をしてきた」と、GKオビ・パウエル・オビンナの起用を明言した。

 昨季に快進撃を見せてタイトルを獲得した甲府に対するリスペクトを語ったマスカット監督は、「天皇杯で勝ち進む難しさ、決勝で勝って優勝するところに強みを持っている。彼らを迎え撃つためのしっかりした準備が必要だと思う」とコメントし、油断はないようだ。

 また、このゲームは今シーズンから復活する全席での声出し応援が行われる最初の試合になる。渡辺は「すごく楽しみだし、サポーターの声援は本当に選手の力になる。普段以上のパフォーマンスにつながると思う。今から楽しみ。最後の一歩、疲れてきた時、そういう時にサポーターの声が届くと選手はあと一歩を頑張れると思う」と、その存在の大きさを話した。

 横浜FMはこのスーパーカップに過去5回出場しているが、一度も勝利したことがない。それだけに渡辺は、「今年は目の前にチャンスがある。最初にこのタイトルを獲得したチームに、今年のチームでなりたい。タイトルが求められるので、まず1つ目として獲りにいきたい」と力を込めた。

 昨季のJ1を圧倒的な強さで制したトリコロール軍団が、ジンクスを打ち破る勝利でシーズンに弾みをつけるのか注目される。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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