「コイツは行くなと思った」 元日本代表DFが実感した上田綺世の才能、ベルギー挑戦1年目で10ゴール大台に感嘆

欧州初挑戦で10ゴールを達成した上田綺世【写真:Getty Images】
欧州初挑戦で10ゴールを達成した上田綺世【写真:Getty Images】

リエージュ戦で劇的同点弾「パンチもある」「柔軟性もある」と内田氏&安田氏が絶賛

 ベルギー1部セルクル・ブルージュに所属する日本代表FW上田綺世は、現地時間2月4日に行われたリーグ第24節リエージュ戦でゴールを決め、今シーズンのリーグ戦通算得点数を10の大台に乗せた。海外挑戦1年目での大台到達を、元日本代表DF内田篤人氏がスポーツチャンネル「DAZN」の自身の番組「Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME」内で、ゲストの元日本代表DF安田理大氏と称賛した。

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 リエージュ戦に先発出場した上田は、0-1で迎えた後半アディショナルタイム、左の深い位置でのスローインから味方が頭でつないだボールをペナルティーエリア内で受ける。ゴールに背を向けた状態でボールを胸トラップすると、そのまま反転して強烈な右足シュートをゴールに突き刺した。この上田のゴールによって、チームに勝ち点「1」を手にすることができた。このゴールで上田は3試合連続ゴール。リーグ戦の通算ゴール数も10に到達している。

 この数字を聞いた安田氏が「ヨーロッパで10ゴールに乗せるのはすごいと思うよ」と話すと、内田氏も「ベルギー(リーグ)だから、この後もしかしたらステップアップするかもしれない」と、この先のさらにレベルの高いリーグのクラブへ移籍する可能性に言及した。

 そして、上田のゴールについて内田氏が「あのシュートは、体の無理が利くから天性的なものかな?」と聞くと、安田氏は「どうかな。大学生の頃からああいうシュートをバンバン打っていたから」と振り返った。内田氏が「パンチもある」と言うと、安田氏も「柔軟性もあるし、シュートも抑えられる」と、上田の長所を次々と口にした。

 かつて日本代表でもプレーした2人は、大学生時代から上田の高い将来性を感じ取っていたという。同じ鹿島アントラーズ出身の内田氏は「大学生の時に(鹿島に)練習参加に来たよ。クロスとか、結構高いボールにもボヨーンってジャンプして、グッて持っていく身体能力があった。もちろんパンチ力、シュート力もすごい。スカウトの人とも話したけれど、『この子はそのうち鹿島でもスタメンを張って、海外に行っちゃうだろうね』と話していた」と、練習参加の時点で、海外でプレーする可能性を示していたと振り返る。

 また、安田氏も「俺もジェフに所属していた時に、(上田が所属した)法政大学と練習試合をした。『大学生で日本代表に行くか』って騒がれていた時があったやん? その時に『どんなもんや』と、『若い眼は摘んでいかないとあかん』と思って、結構、ガツンと行ったけど、強かった。それで俺、『コイツは行くな』と思ったよ」と、対戦相手として感じたポテンシャルの高さを明かしている。

 日本代表経験者である2人のDFが、大学生時代に認めていた才能は、海外挑戦1年目のシーズンで、どれだけのゴールを積み重ねることになるのだろうか。

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