Fリーグ最終節で衝撃のボレーシュート弾 名古屋ゴレイロ田淵が明かすスーパーゴールの舞台裏

SNS上も大賑わい「なんじゃ、コレ」

 だが、ペネジオはループシュートを選択する。「打つ前にトラップをしたので、出してくれるかなと思ってリターンパスを出せるところに走ろうと思ったんです。でも、振り抜いたので『戻らなきゃ』と焦りました」と、この時の心境を明かした。

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 それでもパスを出した時に、前に出ていたことが奏功することになる。ペネジオのシュートがクロスバーを叩き、高く浮いたボールは田淵の前に浮き上がったからだ。このボールに田淵はしっかり反応した。反応しただけではなく、ストライカーも顔負けの豪快なボレーシュートを放ったのだ。大分のゴール前にはGKとFPが戻っていたが、防ぐことが不可能な強烈なシュートがゴールに決まった。

 足元の技術に自信を持っていた田淵だが、最近はチーム練習以外にも、一般人が参加する個サルでもプレーしており、そこでもスーパーゴールを頻繁に決めていたという。「個サルでは、フィールドプレーヤーをやっていて、ボレーシュートなんかも楽しみながら打っていました。そういう遊びでやっていたことが、試合の結果にもつながりました」と、田淵は白い歯をこぼした。

 改めて、このゴールについて聞くと「今でも正直、信じられません。試合の中では無意識なので、夢中で決めました。SNSの反応もすごかったですね」と、笑顔を見せた。実際、SNSには「なんじゃ、コレ」「衝撃的スーパーゴール!!!」「Fリーグ観に行きたくなっちゃう」「空想夢想レベルの超絶プレー!!」「ドリのスピード、フィニッシュの精度もエグっ!!!」「ゴレイロの持ち運び凄い。勇気いるしシュートも豪快」などなど、多くの称賛が寄せられている。

 2月18日に始まるリーグ優勝を決めるプレーオフ決勝に向けて、チームのキャプテンでもあるGK篠田龍馬とのポジション争いが待っている田淵だが、フエンテス監督にも強烈なアピールの一撃になったはずだ。

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