「サポーターの人をはじめ、さまざまな人の支えがあり、ここまでやってこれた」

　それだけに記録更新については、「オレ自身には、特別な感情はない」と言う。それでも、彼を応援し続けたファンは、横断幕を作って偉業を祝福した。金山は「1日限りでパッと来て作った記録ではない。ここまで16年間、Fリーグが開幕した30歳の時から、ずっと長い年月を選手としてやってこれたことが、本当にありがたい。サポーターの人をはじめ、さまざまな人の支えがあり、ここまでやってこれた。引退を発表してから、ホーム最終戦、名古屋戦、今日の長野戦と本当に周囲のおかげということを強く感じた。そうした支えや応援がなかったら、途中で辞めていた部分もあると思う。この記録は、その延長線上に乗っかってきた。たくさんの人に支えられたことで達成できた」と、ファンと祝えたことを何よりも喜んだ。

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　リーグ戦での戦いを終えた金山は、3月11日に開幕するフットサル版の天皇杯、JFA第28回全日本フットサル選手権大会で現役のキャリアを終える。「まずはピッチに立つための競争がある。今も緊張感のあるなかで練習はできているから、引き続きしっかり取り組みたい」。長年、彼を支えてきたサポーターも、彼の出ない全日本選手権は想像していないだろう。再びファンと喜ぶために。163センチのスピードスターは、最後まで全力で走り続ける。