本田が蚊帳の外に置かれる一方でミランは躍進 皮肉な状況に直面する10番は来年1月に放出も

名門復調の兆しに「自信と結果が助けになる」

 キャプテンの負傷離脱やエースFWの疲労蓄積でメンバーを入れ替えたにもかかわらず、キエーボ戦ではMFユライ・クツカ、FWムベイェ・ニアン、オウンゴールで順調に加点した。

「私はこれで欧州の香りを感じている。そうだ。土曜日にはユーベと戦う。欧州最強のチームの一つだ。スクデット争い? そんな状況に我々はない。我々はずっと格下だ。ミランは欧州(の舞台)から長きに渡り離れ続けてきた。選手たちの笑顔を見ることができた。彼らには自信といい結果が助けになるんだ」

 指揮官はこう語った。ミランは3年連続で欧州のカップ戦出場権を失っていたが、モンテッラ監督就任1年目にして、凋落の名門は復活の気配を見せている。一方、左足首の捻挫で故障を余儀なくされた本田には皮肉な状況だ。2014年1月にミランに移籍金ゼロで加入した背番号「10」の在籍期間で、ミランはUEFA欧州リーグ出場権を逃し続けてきた。

 モンテッラ監督は創造性と局面打開力、テクニックに優れる元U-21スペイン代表MFスソを右ウイングのレギュラーに固定し、本田は今季開幕8試合連続で先発落ち。これまでの政権では出番を与えられてきたが、今季の出場時間はわずか19分と完全なベンチ要員として扱われている。地元メディアに「練習場だけのサムライ」と揶揄される屈辱の10番が蚊帳の外に置かれるなかでチームは躍進しているのだ。

 

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