本田が蚊帳の外に置かれる一方でミランは躍進 皮肉な状況に直面する10番は来年1月に放出も
モンテッラ監督は「欧州の香りが漂ってきた」と手応えをつかむ
ACミランは16日の敵地キエーボ戦で3-1勝利を飾り、勝ち点16でローマに並びリーグ2位と躍進している。ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は「欧州の香りが漂ってきた」と4年ぶりの欧州のカップ戦出場権獲得に手応えを掴んだようだ。一方、在籍中に欧州カップ戦の出場権を手にできていない日本代表FW本田圭佑は、移籍後初めて完全なベンチ要員と化しており、この試合では左足捻挫でベンチ入りも果たせなかった。背番号10が蚊帳の外に置かれるなか、チームが躍進するという皮肉な状況になっている。
今季の移籍市場で目立った補強のなかったミランだが、若き戦術家として知られるモンテッラ監督の下で好調をキープする。古巣のローマと勝ち点で並ぶ2位につけており、10月半ばの時点でこの順位にいるのは実に6年ぶりだ。
「キエーボが力強い出だしだった。我々の連動性も十分ではなかったので、怒っていた。だが、ハーフタイムからは勝利にふさわしい試合だった。我々に脅威をもたらした素晴らしいキエーボとの試合は、序盤にゴールを決められなかったが、我々が勝利に値した」
モンテッラ監督は喜色をにじませた。この日はロシア・ワールドカップ南米予選で疲労蓄積のコロンビア代表FWカルロス・バッカを後半43分間までベンチに温存し、FWジャンルカ・パラドゥーラを先発起用。キャプテンのMFリッカルド・モントリーボが膝の靭帯断裂で長期離脱を余儀なくされたため、18歳の期待の司令塔MFマヌエル・ロカテッリを先発に抜擢していた。