相手へ首絞め→レッドカードのカゼミーロは「逮捕されるべき」 元英代表FWが厳しい批判
FWアントニーへの危険タックルから始まった乱闘が発端
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは現地時間2月4日、プレミアリーグ第22節でクリスタル・パレスと対戦。2-1と辛勝を収めたが、両チーム入り乱れる場面ではMFカゼミーロが退場となる場面も。この行為に対し、元英代表FWは「逮捕されるべき」と厳しい見解を示している。
前半7分にユナイテッドFWマーカス・ラッシュフォードのクロスが、ペナルティーエリア内のクリスタル・パレスMFウィル・ヒューズの腕に当たり、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)チェックの末ハンドの判定に。このPKをMFブルーノ・フェルナンデスがきっちり決めてユナイテッドが先制に成功する。
後半17分には華麗な崩しからDFルーク・ショーのグラウンダーのクロスにラッシュフォードが合わせ、ユナイテッドが2点にリードを広げた。
しかし、ここまで優位に試合を進めてきたユナイテッドに退場者が生まれてしまう。後半20分に相手陣内の深い位置でのユナイテッドのスローインの場面だ。DFアーロン・ワン=ビサカの投げたボールを受けたFWアントニーがクリスタル・パレスのMFジェフリー・シュルップに後ろから押されピッチ外へ勢いよく転倒。これに激高したユナイテッドの選手が詰め寄ると、両チーム入り乱れる荒れた展開となった。
そのなかでカゼミーロがヒューズの首を抑えるようなシーンがVARで捉えられている。主審は映像を確認したのち、カゼミーロにレッドカードを提示。ユナイテッドは1人少ない人数で残りを戦うことになった。
試合はその後、クリスタル・パレスが1点を返したもののそれ以上は得点を奪えず。何とかユナイテッドが2-1の勝利を飾っている。
英メディア「スポーツ・バイブル」では、元英代表FWのガブリエル・アボンラホール氏が英ラジオ局「talkSPORT」で語ったコメントを紹介。カゼミーロの行動が信じられず、「逮捕されるべき」だと厳しい意見を述べたという。
「カゼミーロはブロック・レスナー(アメリカのプロレスラー)になったつもりで、ウィル・ヒューズを絞め殺したんだ」と主張。「この試合のカゼミーロが相手を絞殺するのを、どこかで見たりする子供たちがいる。我々はサッカーをやっているんだ。カゼミーロはマンチェスター・ユナイテッドから処分を受ける必要があると思う」と見ている子供たちへの悪影響を懸念していた。
一方、試合後にエリック・テン・ハフ監督は「カゼミーロが一線を越えたのは見た通りだ」とMFへの処分を受け入れつつ「だが、私は一貫性のないレフェリングに不満を抱いている」と試合を通したレフェリングに疑問を突き付けている。
「クリスタル・パレスの選手も含めて、他の多くの選手が一線を越えてしまった。VARは彼らに介入しなかったんだ」
乱闘シーンではタックルを受け激高したアントニーと、当事者のシュルップに警告が出されているが、ユナイテッド指揮官にとっても後味の悪い試合となってしまったようだ。