ブライトンの快進撃は止まらない? 主力放出も落ちない勢い…三笘ら台頭でさらなる躍進の予感「彼らは答えを持っている」
トロサールが退団も勝利を重ね、プレミアリーグ6位と好調維持
日本代表FW三笘薫が所属するイングランド1部ブライトンはプレミアリーグで20試合を終えて6位と快進撃を続けている。クラブ史上最高の9位フィニッシュした昨季を超えるさらなる躍進の予感が漂っている。
現地時間2月4日に行われたプレミアリーグ第22節では本拠地でボーンマスを1-0で撃破。決勝点は後半42分にMFジェレミー・サルミエントの左クロスを三笘が頭で押し込んだものだった。三笘とMFソリー・マーチの両翼が好調を維持し、下部組織出身のFWエバン・ファーガソンの台頭も注目されている。
ブライトンは昨季プレミアリーグで9位となり、トップリーグでのクラブ最高成績を更新した。夏の移籍市場ではDFマルク・ククレジャ(チェルシー)やMFイヴ・ビスマ(トッテナム)、FWニール・モペイ(エバートン)といった主力選手がステップアップの移籍を果たし、開幕後にはグラハム・ポッター監督がチェルシーに引き抜かれた。さらにチームトップスコアラーだったMFレアンドロ・トロサール(アーセナル)も退団するなどチーム状況は激しく変化したが、それでも今季は昨季以上の勢いをもってリーグ上位をキープしている
英衛星放送「スカイ・スポーツ」のルイス・ジョーンズ氏はブライトンについて「揺るぎないアプローチと、信じられないほどの適応力、方向転換力、そしてハードルを乗り越える力がある。ヨーロッパ(カップ戦)への進出は間違いない」と主力選手の放出や監督交代の影響など微塵も感じさせないと絶賛し、さらなる躍進に太鼓判を押している。
「監督の交代? ノープロブレムだ。1月にトップスコアラーを失っても選手の備えは十分にあった。ファーストチョイスのMFが退団を希望してもほかの選択肢があった。どんな状況に対しても彼らは答えを持っているようだ。アーセナルが関心を示していたモイセス・カイセドの一件も彼らは速やかに対処した。全く問題なしだ。ロベルト・デ・ゼルビ監督は1月に6000万ポンド(約95億6000万円)の利益をもたらす可能性があった選手を初めから必要とせず、選手たちに強さと自身を植え付けた」
トロサールが退団しても三笘がその穴を補って余りある活躍を見せており、移籍騒動に揺れたカイセドがチームから離れていた間もチームは白星を重ねた。スーパースター不在でも勝ち続けるチーム力の高さは今やプレミアリーグ屈指といえるだろう。