カンセロは「信じられない存在だった」 マンCペップ監督が主力DFの退団を容認した理由とは?「不幸な選手を引き留めるよりも…」

バイエルン移籍の背景をグアルディオラ監督が説明【写真:ロイター】
バイエルン移籍の背景をグアルディオラ監督が説明【写真:ロイター】

シティでは「カンセロロール」を確立、バイエルンで新たな挑戦

 今冬の移籍市場ではイングランド1部チェルシーが大型補強を慣行し、大きな注目を集めた。プレミアリーグ2位につけるマンチェスター・シティでは、ポルトガル代表DFジョアン・カンセロをレンタル移籍でドイツ1部バイエルン・ミュンヘンに期限付き移籍となったなか、その背景をジョゼップ・グアルディオラ監督が明かした。英地元紙「マンチェスター・イブニング」が伝えている。

 カンセロはポルトガル1部ベンフィカの下部組織出身で2014年にプロデビュー。スペイン1部バレンシア、イタリア1部インテル、ユベントスで経験を積み、19年にグアルディオラ監督が率いるシティに加入した。

 昨年行われたカタール・ワールドカップ(W杯)にポルトガル代表の一員として4試合に出場するも、大会が終了しクラブに戻ると10試合中わずか3試合の出場にとどまっていた。

 シティは1月から3バックのシステムを採用することが多くなり、18歳のDFリコ・ルイスや、DFセルヒオ・ゴメスらの出場時間が増えた一方で、偽サイドバック(SB)に似たポジショニングでのプレー(カンセロロール)を得意とするカンセロの出場時間は短くなっていた。

 そんななか「マンチェスター・イブニング」によると、グアルディオラ監督はW杯後にチームの戦術変更があったことを認め、出場時間を得たいカンセロの意思を優先したという。

「グアルディオラはカンセロが退団を望んでいることを認め、自身の異なるサッカースタイルを継続するために、不幸な選手を引き留めるよりも、彼を手放すことを優先した」

 そしてグアルディオラ監督は、カンセロが「信じられないような存在だった」と、これまで披露してきたプレーについて称賛の言葉を送りバイエルンでの活躍を願っている。

「私は彼に最善を尽くしてほしい。彼は、我々が優勝した過去2回のプレミアリーグで、信じられないような存在だった。ワールドカップの後、我々はいくつかの異なるパターンでプレーするようになり、私はそれを見て気に入ったので、ピッチ上の選手にもっと時間を与えることにしたんだ」

 バイエルンへの移籍を決断したカンセロは、現地時間2月2日に行われたDFBポカール・ラウンド16のマインツ戦(4-1)でスタメン出場を果たすと、アシストを記録。早くも新天地で輝きを放ち、自らの価値を示している。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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