守護神ノイアーのクラブ批判は「正しいものとは言えない」 CEOカーン氏が一定の理解示すも苦言
バイエルンはGKコーチのトニ・タパロヴィッチ氏を解雇
ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンは、GKコーチのトニ・タパロヴィッチ氏を解雇した。これを受けてドイツ代表GKマヌエル・ノイアーは、クラブを批判。かつて自身もドイツ代表GKだったバイエルンのオリバー・カーンCEOは、ノイアーと話し合いの場を持つことを明かした。ドイツ紙「キッカー」が報じている。
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バイエルンが解任したタパロヴィッチ氏は、2011年にノイアーがシャルケから加入したと同時にGKコーチに就任。両者の結びつきは非常に強く、ノイアーは「僕がキャリアで経験した最も愚かなこと」と、インタビューでクラブの決定に対する不満を明らかにした。
これに対してカーン氏は、「マヌエルがトニ・タパロヴィッチ氏の発表に関して、2つのインタビューで話したことは、キャプテンとしての彼にとっても、FCバイエルンにとっても、正しいものとは言えない」と言い、「さらに、タイミングとしても間違っている。なぜなら私たちは非常に重要な試合を控えているからだ」と、ノイアーを批判した。
さらにカーン氏は、現役時代に似た経験をしていることを明かした。「彼が個人的に影響を受けたことは、少しだけ理解しないといけない。GKコーチの処遇についての決断を、私たちが彼に話した時、こうなることは危惧していた。軽々しい決定ではなかったし、その瞬間にチームのためにベストだと思えることをした」と、カーン氏はタパロヴィッチ氏の解任について説明した。
そして、「私も選手時代の2004年に、代表選手として似た経験をした。私たちのGKコーチだったゼップ・マイヤー氏がDFB(ドイツサッカー連盟)から不当に扱われたと感じ、ついにはDFBと喧嘩別れした。ゼップとは何年も仕事をして、友人関係にあり、信頼感もあった。当時、私もガッカリしたし、DFBに対して怒っていた。でも、最優先されるべきは全体の目標だった。私の個人的な感情よりも、そっちが重要だった。だから私は、自分自身の感情を公にすることはしなかった。マヌエルがやったことは、それとは正反対だ」と、コメントしている。
マイヤー氏を解任したドイツ代表は、新たなGKコーチを招き、カーン氏はレギュラーの座をイェンス・レーマン氏に奪われることとなった。良き理解者がいなくなったノイアーも、バイエルンで正GKの座を失うことになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)