元日本代表コンビが議論 アーセナル冨安は「なんでもできる」、唯一リクエストしたことは?
槙野氏は2018年の森保監督の練習でのエピソードを告白
さらに、過去に冨安にもクロスについて「腰で蹴る感じ」という感覚を伝えた内田氏は、「左利きの人って、クロスが上手い人っていっぱいいるじゃん? 俺は真正面からも、真横からも見たけれど、大体(ボールを)身体の外側に置いて腰で巻くのね。それができる右利きの選手ってあまりいない」と続けた。
日本代表ではセンターバック(CB)を務めながら、アーセナルではSBでプレーしている冨安。日本代表でともにプレーした槙野氏は、「マジで、なんでもできる」と言い、「最初に森保ジャパン立ち上げの時に一緒にやらせてもらった時に『この選手、面白い』と思った」と、2018年の森保ジャパン発足当時の練習中のエピソードを明かした。
「森保さんの練習って、最初に複雑なことを落とし込んで、そこから徐々にできるようになっていくんだけど、その練習がプレッシングで、とにかくディフェンスラインにとって不利な練習。森保さんが理不尽なボールをパンと出す。それに対して、攻撃の選手たちはプレスをかける。DFの選手たちは無理な状態だから、それを頑張ってつなごうとする。そういう練習で冨安選手は、いとも簡単にパンパンとかわしたりしていて、『意外にできる。面白い』と思った」
それを聞いた内田氏も、「こういう選手って、どちらかと言うと固くて、蹴っちゃう感じがある。そこらへんが違う」と同調。槙野氏は頷いて、「最初からそういうことができて『この選手、面白い』と思って、コーチングスタッフに『いいですね!』って言いに行った」ことも明かした。これに対し、内田氏は「でも、コーチングスタッフは全員、知っているよ。いいと思ったから呼んでいるんだもん」と、冷静に突っ込んだ。
日本代表の最終ラインを支えてきた2人も、大きな期待を寄せる冨安。シーズン前半は負傷にも苦しんだが、後半戦はどのようなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。